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キャスター

2009年5月13日(水) 12時31分(タイ時間)
執筆者

Wattanasuk International Co., Ltd.
Mr. Somchai Chaovanamethee
Marketing Manager, Marketing Department

 「安かろう悪かろう、安く仕入れたキャスターはすぐに壊れる」と嘆きながら、弊社取り扱いの日本製キャスターについて質問を寄せるお客様が多い。キャスターに求められる品質というのは「耐荷重性能が高いこと」、すなわち丈夫なことだ。タイに出回るキャスターの7割が地場製品、残り3割が日本やドイツなどの輸入製品。机やイスなど用途によっては地場製品でも十分な強度を保つが、工場などで使用する場合は相応の質が求められる。価格はざっと倍だが、寿命は3倍以上だ。

材質によって変わる特性

 キャスターで最も劣化しやすい部分といえば、車輪を本体に取り付ける部分の「車軸」、本体を荷台に取り付ける部分の「取付部」、そして車輪そのものだ。特に地場製品は、車輪が欠けたり割れたりしやすいようだ。

 車輪の材質は、ほとんどがゴム製。表面硬度が低く弾性が高いという特性があり、タイでも日本でも一般的に最も用いられる材質。色もこれまでの地味な黒以外に、グレーや茶色などのバリエーションが出始めている。しかし熱や化学製品に弱く、環境によっては不向きな場合もある。

 弊社が総代理店として取り扱っている日本の「ハンマーキャスター」は、ゴム以外に鋳物(金属)、ナイロン、ウレタンなどを車輪の材質としている。鋳物は、耐荷重性、耐熱性、耐寒性に最も優れているが、質量が大きく走行時に音を出しやすいことから、特殊な環境での使用となる。

 ナイロンは耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐摩耗性に優れて、しかも軽量だ。ウレタンも耐油性、耐摩耗性のほか、低温特性に優れており、着色が可能なため環境に合わせた色を選ぶことができる。また、床面を傷つけないという特性も備えている。

 また、静電気を発生しやすい場所には、導電車輪が向いている。そのほか、プラスチック製が病院などの医療機関、本体がさびないステンレス製が衛生第一の食品メーカー、といった注文を受ける。

 最も荷重が加わる車軸は、ボールベアリング、ローラーベアリングなどがあり、用途によって選定が必要だ。安価な製品だと、車軸が割れたり曲がったりしやすい。

 取付部も固定、旋回、コーナー平付プレート、ネジ込みなどさまざま。用途に応じたタイプを選定しないと、不要な負荷がかかって劣化しやすくなる。

バランスや歪みを計算した設計

 キャスターの品質は材質だけに頼らない。荷物を運ぶだけの消耗品と思われがちだが、全高と車径のバランスなど高度なノウハウが求められる。安価な製品でも外観を真似れば、ある程度のバランスを取ることは可能だろう。しかし、中心地のズレや歪みまでは、なかなか計算されていない。

 荷重の負荷と除荷の繰り返し、いわゆる荷物の積み下ろしで適正なたわみを維持できるか、床面にゴミや落し物の障害物がある際にいかに衝撃を緩和させるかなどのノウハウは、日本のメーカーならではといったところだろう。例えばハンマーキャスター製品は、静荷重、落錘衝撃、直進走行、始動力・旋回始動力などの試験を繰り返し行ってノウハウを蓄積している。

 当然のことながら、管理状態によって寿命に差は出てくる。キャスターの変形・摩耗・破損・劣化を防ぐにはまず、 適正荷重を超えて使用しないこと、これだけでより長期間使用することができる。弊社取り扱い製品で、許容荷重8キロ・車輪サイズ直径25ミリから許容荷重500キロ・車輪サイズ直径200ミリを用意。許容荷重はキャスター1つ当たりのキロ数なので4つ使用の場合は4倍となるが、偏荷重や多少の衝撃を考慮してさらに0.8をかける。

 車軸や旋回部に専用グリースを塗り込むなど潤滑処理を行えば、機能がより発揮される。また、ストッパーが付いているタイプはそれをかけたまま傾斜地に放置したり無理に動かしたりしない、ストッパーをハンマーなどで叩かない、雨中や高温にさらさない、化学成分を含む環境の中で使用しないなど、仕事場で起きやすい不注意に気を付けたい。鋳物は防錆処理を必要とする。このような日常のこまめな手入れが、寿命を延ばす秘訣だ。

 タイのキャスター市場の3割を占める日本製・ドイツ製などの輸入製品は、いわばプレミア製品。弊社はタイ国内で40年以上、ハンマーキャスター製品を取り扱っており、品目は2000以上、ディーラーは1000以上を数える。エンドユーザーは自動車関連、電子機器関連と、日系メーカーのお客様が多い。

住所:606 Luang Road , Pomprab, Bangkok 10100
電話:0-2225-0088 ファクス:0-2225-0066
Eメール:info@wattanasuk.com
ウェブサイト:www.wattanasuk.com, www.hammer-caster.co.jp (ハンマーキャスター)
《newsclip》


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