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タイ空港占拠のPAD、政党設立へ

2009年5月26日(火) 14時01分(タイ時間)
【タイ】反タクシン元首相派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」は25日、PAD創設者で新聞社オーナーのソンティ氏、元バンコク都知事のジャムロン氏といった幹部と全国の支持者数千人を集め集会を開き、参加者の賛成多数により、政党を設立することを決めた。党名、党首などは3カ月以内に決める。また、シンボルカラーをプミポン国王の誕生日の色である黄色から黄色と緑色に変更することも決めた。緑は「環境」「清潔な政治」の意味という。

 PADの政党化に対しては、政権与党の民主党、タクシン派野党プアタイの双方が、街頭デモより議会での討論のほうが望ましいとして、歓迎の意向を示している。PADのデモでの動員能力は最大数万人で、各種世論調査の結果からみても、下院(定数480)選では数十議席が限度とみられる。

 PADはタクシン元首相の追放を望む伝統的な権力層、王党派の市民、タクシン氏に私怨を抱く実業家らの寄り合い所帯とみられ、2005年から2008年にかけ、タイ首相府やスワンナプーム空港の占拠といった過激なデモでタクシン派の政権を窮地に追い込んだ。昨年末にタクシン派与党が選挙違反で解党され、政権が民主党に移ったことから、現在は活動を停止している。

 PAD、民主党、軍といった反タクシン派はタクシン派政権追放までは歩調をそろえたが、民主党政権がPADと距離を置いている上、4月半ばにソンティ氏が発砲され負傷するなど、PADを厄介払いしようとする動きがみえる。ソンティ氏は事件について、実行犯は兵士だったと主張。シリキット王妃が後援する軍人・警官・国境自警団員慰安財団事務局長のタンプーイン(高位女性の称号)・ウィラヤー・チャワクン氏、プラウィット国防相(元陸軍司令官)、アヌポン陸軍司令官の名前を挙げ、「3人が今回の暗殺未遂に関与したとは個人的には信じていないが、万一そうだとしても、恐れていない」と、微妙な発言を行っている。ウィラヤー氏はソンティ氏の発言について、「真実ではないので気にしていない」とコメントした。
《newsclip》


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