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タイのシステム開発市況

2009年6月9日(火) 16時24分(タイ時間)

Optimum Enterprise Co., Ltd.
渋谷和義 氏
(Representative Director)

 米国発金融危機とも呼ばれる世界的な不況はタイにも到来、システム開発業界を真っ先に襲った。多くの企業が経費削減・生産調整に入り、計画していたシステム開発は保留、開発途中でも中断の処置が取られた。ものづくりあっての管理、システムが後回しにされるのは当然ともいえる。しかし一方で、問題点を洗い出してこれまでのムダをなくし、来るべき回復に向けて準備する動きがあるのも事実。時間に余裕のある今でなければ出来ない「改善」だ。

  タイのシステム業界が不況のあおりを受け始めたのは、昨年末ごろ。新規導入、新旧交換にかかわらず、導入に向けて話を進めていた案件に「ちょっと待って欲しい」という言葉がかかり、年を越して1月に入ると保留、凍結、無期延期など、多くが中断・中止に追い込まれた。

 担当の日本人が帰任してしまったり、PO(パーチェスオーダー)発行後のキャンセルがあったりした。開発を途中で止め、取り敢えずそれまでの分を支払い、時期を見ての再開となると、費用はおのずと膨らむ。しかし徹底した経費削減と生産調整が行われる中、システムは当然のことながら後回しとなる。

 システムがなくても管理は可能だ。新規事業であれば当初は生産量も大きくないので、エクセルなどを利用した手作業で間に合う。当地でサポートを受けられないので失敗する確率は高いが、日本本社が使っているシステムを持ち込むこともできる。システムを入れ替える予定だった企業は、これまでのシステムを使い続けることになる。

 不況に陥って数カ月、最近ようやく先が見えてきた感がある。回復にはまだまだ時間がかかっても、これまでの「先が全く見えない」状況からは脱却したのではないだろうか。

 先が見えてきたのと同時に、回復に向けて準備を始める企業を見かけるようになった。経営的にめどが立ち、運転資金以外に目を向ける余裕が出てきた。景気が良かったころには見直す余裕がなかった生産ラインの問題点を洗い出し、むだをなくして生産効率を向上させようと、業務改善に乗り出している。

 部署ごとの工程がしっかり管理されていたとしても、隣の部署との連携が取れていなかったら、それぞれが在庫を抱えてしまったり、不足を生じさせたりする。さらに営業が現場の事情を把握していなければ、受注しても納品できないといった不手際につながる。

 このような問題は、タイだけではなく日本でも発生する。日本では不況の時期にシステムを改善、後に景気回復の波に乗って業績を伸ばした企業が多々ある。

 日本人管理者が問題を把握していないケースも見かける。不況を受けて前任者が突然帰任、後任者は来たばかりで慣れず、タイ人責任者に任せっきり。日系企業でありながら日本のサービス・サポートが滞り、それが品質劣化を招いたという例もあった。当然、「あそこの会社は品質もサービスも落ちた」といった評価が下される。

 システム開発は専門業者に依頼することになるが、システムの導入方法、使用方法、導入後のサポートなどを、事前に知っておくべきだ。弊社で開催しているような無料セミナーに参加すれば、効率良くシステムについて知ることができる。そして会社に戻り、何が必要かを整理しておく。

 重要なのは、何よりもサポート。システムは常に、導入したものの使いこなせない、問題が起きても対処できないといった不安がつきまとう。日系企業であれば、日本語での説明は必須。これがなければ、日本人が使えない、問題が起きても解決できない、ということになってしまう。

 企業が事業を展開していく上で必要不可欠なシステムだが、「この不景気に……」と考えたくなる高額な製品であることも確か。そこで弊社は開発元の協力を得て、業界で類を見ないレンタル方式を開始した。生産管理・生産計画システムの「ACCROAD Pro」を対象として、初期投資を抑えることができるため、不況のこの時期でも投資しやすくなっている。タイでは、ハードに対してのリースがメインとなっており、ソフトはリース扱いとすることが難しい。

 システムは計画から導入まで時間がかかり、規模によっては半年から1年という場合もある。また、動作確認や運用に当たってのトレーニングを含めると、それだけの時間をかけなければ実際に使用するスタッフの運用が追いつかず使えるシステムにはならない。経済の先行きが見え始めてきたということは、費やす時間を考慮すると導入のタイミングは今しかないともいえる。

Optimum Enterprise
住所:32/29 Sino-Thai Tower, 8th Fl., Zone A, Unit C, Sukhumvit 21 (Asoke) Rd., Klongtoey Nua, Wattana, Bangkok 10110
電話:0-2261-0790 ファクス:0-2261-0790 E-Mail info@ope.co.th ウェブサイト:www.ope.co.th
日本語によるお問い合わせ:089-920-3392 (日本人窓口:渋谷)
《newsclip》


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