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真空成型・圧空成型

2009年6月29日(月) 13時03分(タイ時間)
YUEN YONG ENTERPRISES
郭 鉅 瑋 氏 (郭(かく) マイク) General Manager

競争に勝ち抜く自動化・付加価値

「設備さえ導入すれば誰でもできる」ぐらい簡単といわれる、一般的な真空成型や圧空成型。大量生産と低価格がとかく優先される業界だが、最近は時代の流れを受け、「付加価値」が求められるようになってきた。自動化による品質・供給体制の安定化に加え、自社のアイデアをアピールしていくことが、競争を生き抜く条件だ。

省エネタイプの成型

真空成型や圧空成型は、食品包装パック、工業製品用トレー、商品ディスプレー用ケース、クリアケース、乾電池のような後部に台紙を貼って製品が見えるようにして包装するブリスターパックなどの、プラスチック製品の製造に用いられる。ほとんどが使い捨てであるため、指で押すと簡単にへこむほど薄く、いたって省エネ的。ちなみに、丈夫でリサイクルが可能な製品は射出成型での製造となり、時間もコストもかかる。

 真空成型は、原材料となるシート状の樹脂と金型の間に真空状態を作り、樹脂を金型に吸い付かせる。圧空成型は逆に、上から空気でシート状の樹脂を金型に押し付ける。設備さえあれば簡単に作れるため、大手と呼ばれるメーカーから家族経営の町工場まで、大小さまざまなメーカーがひしめく。

 ただ、弊社のように食品包装パックからブリスターパックまで、多種多様な製品を手がけるメーカーはほとんどなく、タイではせいぜい5社前後。たいていは特定の製品のみを扱っている。

 「製品を保存・保管するためだけに利用、だから大量に必要でしかも使い捨て」という用途であることから、おのずと「安定した供給で安価」が最優先される。それを実現するのは、より良い設備の導入と、手作業を極力排除した自動化だ。設備規模が大きいほど、自動化が進むほど、供給も品質も安定する。

使い捨てにも求められる付加価値

 このような「大量に安く」という使い捨てのニーズに、最近は他業種と同様、「付加価値」が求められるようになってきた。多少は値が上がっても製品包装の段階で手間が省ければ十分に利益を上げることが可能、という考えだ。

 例えば、弊社が来月にも導入するタマゴパック製造の設備は、フタの開閉用のロックがこれまでの穴形から日本の技術のカギ形に変わっている。穴形は、その一つ一つの穴に力を入れて押したり引いたりしなければ、開閉できない。一方のカギ形は、フタを機械や手で軽く押すだけで簡単に締まり、開くときも容易だ。これにより、パック詰めにかかる時間が大幅に節約できる。

 製品やそれを購入する消費者に合ったデザインの提案も重要だ。高級デパートに並ぶような、高所得者が購入する製品には、コストがかさんでも、それ相応の品質とデザインが必要だ。一方、雑貨屋で売られるような庶民的な製品に、そこまで手を掛ける必要はない。中身を作る顧客の要望を汲み取るだけなく、我々の側からもアイデアを出していかなければならない。

 また、環境保全の意識も高まっている。弊社は顧客の注文でポリ塩化ビニル(PVC)を使用することが多いが、より地球に優しいポリエチレンテレフタレート(PET)にも対応している。世界的にはPVCからPETに急速にシフトしており、価格的にもPETは安価だ。

食品包装パックに重点

 不況の到来で、自動車部品や電子機器部品などを保存する工業製品用トレーや商品ディスプレー用ケースの注文が、確実に落ち込んでいる。一方、食品包装パックは多少の波はあれ、いたって堅調だ。年末のこの時期も、24時間で作り続けないと注文に追いつかない。

 特にタマゴッパックは、弊社の主力製品だ。食品最大手CPグループに卸すタマゴパックを一手に引き受けており、安定した受注を維持している。元々タイでは、タマゴッパックを製造しているのは、弊社を入れて3社のみ。形状が複雑なため金型が高くつく、鶏卵業者が少ないため参入が難しい、といった理由があるようだ。

 今回の不況が世界的であることから、国内ではなくむしろ外国からの受注の期待が高まっている。事実、弊社も米国、ギリシャ、ネパールのメーカーにアプローチをかけている最中だ。
国内外にかかわらず、ニーズを見極めて積極的に事業を展開していきたいと思っている。

本社:194 Soi Bangna-Trad 27, Bangna, Bangkok 10260
工場:889 Moo 6 SME Bangpoo, Samutprakarn 10280
電話:0-2323-9072?6
ファクス:0-2323-1268, 9077
Eメール:mikek@yuenyong.com
(いずれもマイクまで日本語)
《newsclip》


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