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タイのタクシン派 「恩赦求める署名500万人超」 

2009年8月1日(土) 17時38分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、タクシン元首相派団体UDD(通称スアデーン=赤シャツ)は7月31日、バンコク都内の王宮前広場で1万人規模の集会を開き、タクシン氏の恩赦を求める500万人以上の署名が集まったと発表した。シリキット・タイ王妃の誕生日である8月12日までに王室に提出するという。

 国外逃亡中のタクシン氏は会場に国際電話をかけ、支持者に謝意を伝えるとともに、早く帰国できるよう願っていると話した。また、開設を予定している衛星テレビ局でプミポン・タイ国王の業績を伝える特別チャンネルを設ける考えを示した。タクシン氏は国外滞在中の昨年10月、国有地購入をめぐる汚職で懲役2年の実刑判決を受け、以来帰国していない。

 UDDの署名活動について、タイ政府や国立26大学の学長らは「恩赦願いを出すのは受刑者本人もしくは家族に限られ、タクシン氏は刑に服していないことから、恩赦の対象にはならない」と主張している。国王の諮問機関でUDDと対立する枢密院も懸念を強めているもようだ。また、アヌポン陸軍司令官は署名活動の広がりを抑えるよう軍に指示した。

〈タクシン・チナワット〉
1949年、北部チェンマイ生まれの客家系華人。中国名は丘達新。警察士官学校を卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータ・リース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。その後、携帯電話サービス、通信衛星などを展開するタイ通信最大手シン・グループを育て上げた。1995年に政界に転じ、1998年にタイラックタイ(タイ人はタイ人を愛する)党を創設。地方、貧困層へのバラマキ政策を掲げ2001年の総選挙で大勝し首相。2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選されたが、伝統権力層との対立から、2006年9月の軍事クーデターで失脚し、公職追放処分を受けた。2007年末の総選挙でタクシン派が勝利したため、2008年2月に帰国。 8月に出国し、不在中の10月に国有地購入をめぐる権力乱用で禁固2年の実刑判決を受けた。タクシン派与党は選挙違反で12月に解党され、これに伴い、タクシン派政権からネーウィン元首相府相派と中小連立4党が民主党に寝返り、民主党連立政権が誕生した。チナワット家のタイ国内の資産約760億バーツは凍結され、裁判で没収される可能性が浮上している。
 
《newsclip》


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