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タイ深南部、爆破・銃撃で死傷者多数

2009年8月24日(月) 10時22分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、タイ深南部でイスラム過激派によるとみられるテロが激しさを増している。

 パタニー県では8月11、12、13日に爆弾テロが相次ぎ、兵士3人と住民4人が負傷。13日にはソンクラー県の茶店が銃撃され、2人が死亡、4人が負傷した。

 16日にはナラティワート県の村長と自警団員の男性が銃撃され死亡。19日にはパタニーでミャンマー人の出稼ぎ労働者の女性4人が銃撃され、1人が死亡、3人が重軽傷を負った。同日、ナラティワートの市場では兵士が至近距離から銃撃され死亡した。

 21日にはナラティワートでパトロール中の車両が道路下に埋設された爆弾の直撃を受けた上、銃撃され、兵士2人死亡、1人が重傷を負い、パタニーでは村長が銃で撃たれ死亡した。

 22日にはヤラー県でピックアップトラックが爆弾で吹き飛ばされた後、銃撃を受け、村長と自警団員3人の計4人が死亡、4人が重軽傷を負った。また、同県で夫婦が銃撃され重傷を負い、ナラティワートではイスラム教徒の男性が射殺され、男性の妻と息子が負傷した。

 23日にはナラティワートの検問所が武装グループから銃撃され、タイ兵2人が死亡、兵士2人と警官1人が負傷した。

〈タイ深南部〉
 ナラティワート、ヤラー、パタニー、ソンクラーの深南部4県には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域となっている。行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 タイからの独立を目指すイスラム教徒住民の武装闘争は断続的に続き、タクシン政権が発足した2001年から活発化した。警察派出所が襲われ一晩で警官十数人が殺害されるなど、2003年までに数百人の死者が出たが、政府は「山賊の仕業」として、独立運動の存在を認めていなかった。
 2004年1月に軍の武器庫が襲撃され、兵士4人が死亡、大量の兵器が強奪される事件が起き、これを機に「山賊」は「テロリスト」となった。同年4月には、警察派出所や軍駐屯地を同時襲撃したイスラム過激派を治安当局が迎え撃ち、1日で過激派108人、治安当局側5人が死亡した。10月にはナラティワート県タークバイ郡のイスラム教徒住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、約1000人が逮捕され、治安当局による発砲などで7人が死亡、逮捕された住民のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。
 両事件後、過激派はテロの標的を兵士、警官から教員、一般市民に広げ、一方、治安当局の関与が疑われるイスラム教徒住民の殺害・失そうも増えた。
《newsclip》


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