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〈タイ業界事情〉 クレジットカード

2009年8月27日(木) 00時19分(タイ時間)

AEON Thana Sinsap (Thailand) Public Company Limited.
前田 大輔 氏 (Senior Vice President, Marketing Department)

 スキミングやネット決済詐欺など、クレジットカード被害が絶えない。個人情報の流出といった、企業側の内部犯行と思わしき不祥事も少なくない。より安全なカード利用は、所有者のちょっとした注意と、企業側のセキュリティ体制の強化およびコンプライアンスの意識向上で実現するといえよう。タイでもカードのセキュリティ体制は、日々強化されている。

 カード発行枚数はタイ全体で1300万枚、弊社の発行枚数は178万枚で業界3位に位置する。タイでは月収1万5000バーツ以上の給与所得者が、クレジットカードの発行を申し込むことができる。およそ労働人口の6—7%に当たり、1人当たり3枚程度のカードを所有するといわれている。

 タイでもカード利用が一般的となり、同時にカードにまつわる事故や悪用が増えてきた。最も多いのはスキミング。カード決済端末にスキミング用の読み取り機が仕組まれ、カードの情報がその場で流出する。読み取られたクレジットカードのデータを悪用され、所有者がタイにいるにもかかわらず、他国での売上げが上がるといった事態が起こる。

 読み取り機を仕組む方法は様々で、店の従業員は知らずに端末を使っていることがある。一方で、従業員が携帯型の読み取り機を使ってスキミングするといった、店ぐるみの犯罪も多い。

 スキミング被害の報告が多いのは、お客様の目の前で決済しない店。被害を受けないためには、カードからなるべく目を離すことがない店を選ぶことを心がけたい。たいていの飲食店はレジで決済するため、どうしても目を離してしまうが、パブやクラブなどでは特に注意を要したい。

 ゴルフ場の受付など、決済端末がお客様から見えるカウンターにありながら、受付スタッフがカードを持って奥に入ることがある。このような場合はスキミングされることがあり、実際にゴルフ場でのスキミング被害は圧倒的に多い。

 ただ、スキミングが可能なカードは、従来のマグネチック・ストライプのタイプに多い。最近はセキュリティが高いICチップ内蔵タイプが普及しており、タイ発行のクレジットカードの多くはICチップのタイプに切り替わっている。

 日本ではコンビニ市場と同様の年間8兆円規模にまで成長したといわれる、インターネットショッピング市場。その分、怪しいネットショップを利用して、法外な料金を請求されるという事故も絶えない。

 被害の多くが、インターネットショッピングの際に会員情報や暗証番号を入力し、その情報が盗み取られるというもの。多くのインターネットショッピングサイト運営者は、対策として暗証番号とは別の会員コードを発行し、お客様に暗証番号入力をさせないスキームを取り入れたり、VISA、MasterCardの発行するウェブ決済上のセキュリティライセンスや、トラストマークなど第三者承認機関の認可を取得することで、ウェブサイトのセキュリティを強化している。認可取得のトラストマークや決済に当たっての明快な説明が掲載されていれば、まず問題は起きないといえる。インターネットショッピングでの被害を避けるには、ショッピングサイトのセキュリティに対する取り組みを確認するのも一つの手段だ。

 そのほかにもカード絡みの事故として、盗難や紛失といったものがあるが、注意していれば防げるもの。買い物でカードを利用したにもかかわらず「知らない」と主張する騒ぎがあるが、たいていは本人が買い物をしたというデータが揃っており、そのようウソがとおることはない。

 カード被害は利用者の注意である程度は防げるものだが、やはりカード発行会社のセキュリティ体制による。弊社では専門スタッフが24時間常駐し、不審なカード利用を監視している。スキミングなどで過去に不正利用とされたカード売り上げのパターンをシステムに蓄積し、類似する取引が検知された場合には、監視スタッフに通知される。その警告に応じてスタッフがカード所有者に連絡し、利用状況を確認している。一例を挙げると、海外で一定額以上の売り上げが計上された、同じガソリンスタンドで日に何回も利用された、などだ。

 弊社はさらに、国際標準化機構の情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」の認可を取得。セキュリティをより確実なものとし、個人情報流出などといった内部事故の防止にも対応している。万一の事故の際は、海外でのカード被害は自己責任というのが一般的だが、弊社では他社に先駆け、保険で被害をカバーするサービスを導入し、お客様に安心してお買物いただけるクレジットカードを目指している。

 タイもますますキャッシュレスが進み、カード社会として成熟していくのは間違いない。我々日本人もより快適な生活を営むため、カード利用に関する正しい知識を得ておきたい。

AEON Thana Sinsap (Thailand) Public Company Limited.
住所:388 Exchange Tower, 27th Floor, Sukhumvit Road, Khwaeng Klongtoey, Khet Klongtoey, Bangkok 10110
電話:0-2689-7090 日本語対応:0-2665-0069
ファクス:0-2689-7067~68
ウェブサイト:www.aeon.co.th
《newsclip》


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