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テロのタイ深南部、防犯カメラ稼働せず

2009年9月4日(金) 10時49分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、タイ深南部の爆破・銃撃テロが9月に入っても止まず、1—3日に少なくとも9人が死亡、30人以上が重軽傷を負った。また、テロ容疑者2人が治安当局に射殺された。

 3日にはパタニー県の市街地で爆弾が爆発し、仏教徒の住民男性1人が死亡、約30人が重軽傷を負った。2日にはパタニー、ヤラー、ナラティワートの3県で銃撃テロが続発し、乗用車に乗っていたイスラム教の宗教指導者の男性(57)とその息子(13)が機関銃で射殺されるなど、イスラム教徒8人、仏教徒1人が死亡した。

 また、爆破・銃撃事件の捜査の過程で、深南部各地に設置された防犯カメラの大半が稼働していないことが明らかになった。防犯カメラはタイ政府が約10億バーツ(1バーツ=約2・8円)を投じ2007年から設置を進め、パタニーに約1000台、ヤラーに約600台が設置された。しかし、その多くは電源につながれておらず、稼働しているのは両県とも100台程度という。宗教指導者の父子が殺害された現場近くのカメラも電源につながれていなかった。

 ナラティワート、ヤラー、パタニー、ソンクラーのタイ深南部4県にはもともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域となっている。イスラム教徒住民の一部は断続的にタイからの独立運動を続け、2001年に武装テロを開始。以来、イスラム教徒、仏教徒の双方の住民、兵士、警官ら3000人以上が銃撃、爆破などで死亡した。イスラム教徒側の死者も多く、治安当局者による超法規的処刑、報復テロなども疑われている。深南部を担当するタイ陸軍第4管区はテロ活動に加わっているイスラム教徒住民の数を8000人程度と見積もっている。
《newsclip》


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