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タイ国鉄、労組の運行拒否続く 途中駅で乗客足止め

2009年10月18日(日) 16時45分(タイ時間)
【タイ】タイ国鉄(SRT)労組による運行拒否は18日で3日目を迎え、南部線と東北部線で旅客、貨物を合わせ3日間で数十本の列車が運休・遅延した。労組は機関車が老朽化し安全が保証できないと主張し、運転士多数が病欠する形で運行を止めた。

 18日には南部ハジャイ駅発の列車多数が運休したほか、バンコクから南部に向かった旅客列車2本が途中のチュムポン県で運行を止め、乗客約2000人が足止めされた。運転士は「ハジャイ駅などでデモがあると聞き、乗客の安全のため運行を取り止めた」と主張している。乗客は駅で数時間待たされた後、SRTが手配したバスで移送された。

 SRTは慢性赤字で設備の老朽化、人員不足が進み、バンコク—西部カンジャナブリ線では過去3カ月に5回、脱線事故が起きた。今月5日には南部トランからバンコクに向かっていた列車がバンコクの南約200キロのフアヒンで脱線・横転し、乗客7人が死亡、80人以上が負傷。SRTは運転士の居眠りが原因として、この運転士を懲戒解雇し、車掌、機関士らを減給処分にした。これに対し労組は機関車の故障が原因だった可能性があるとして経営責任を追及、ユタナーSRT総裁の辞任を要求している。

 SRTでは中央での政争に絡んだストも頻発している。昨年8、9月には当時のタクシン派政権の退陣を求め首相府などを占拠した市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」と共闘し、10日以上にわたり百本以上を運休。今年6月には閣議で原則承認されたSRT再編計画の取り下げを求め、全国ストライキを実施した。

〈タイ国鉄(SRT)〉
鉄道の総延長4300キロ、職員数2・6万人。運賃を低く抑える政策のため慢性赤字で、2008年度(2007年10月—2008年9月)は売上高84・7億バーツ、最終赤字101・4億バーツだった。2008年末時点の負債総額は740・2億バーツ。
《newsclip》


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