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クーデター指揮の元司令官、タイ政界入り

2009年11月19日(木) 10時08分(タイ時間)
【タイ】2006年の軍事クーデターを指揮したソンティ前タイ陸軍司令官(63、写真)が18日、イスラム教徒が多数派のタイ深南部を地盤とするマートゥプーム(タイ語で「母国」)党の党首に就任した。マートゥプーム党は下院議席数3の小政党。イスラム教徒として初めてタイ陸軍司令官を務めたソンティ氏を党首に迎え、党勢拡大を狙う。

 ソンティ氏はクーデターでタクシン政権を追放した後、元の上司であるスラユット枢密顧問官(元陸軍司令官)を首相とする暫定政府を発足させ、軍を定年退官後の2007年10月からスラユット政権の任期が終わる2008年1月まで副首相を務めた。当初はメディアなどでクーデターを実行した大物として扱われたが、2008年のタクシン派政権発足後は表舞台から姿を消していた。

 タイの陸軍司令官は国の武力を実質的に統括する実力者。ソンティ氏は2005年に陸軍司令官に就任したが、これはプミポン・タイ国王の側近であるプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)の強い意向によるものだったという見方がある。このときの人事は直前に、反タクシン派の会計検査院長の解任が国王の承認を得られないという異例の事態があり、手足を縛られたタクシン政権はカギを握る陸軍司令官ポストのコントロールを失った。タクシン派は2006年のクーデターについて、プレム議長が黒幕という立場をとっている。
《newsclip》


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