【タイ】タクシン元首相派の野党プアタイに27日、元タイ陸軍特別戦闘司令部所属の退役軍人6人が入党した。このうちの1人、ウドム元同司令部参謀長(陸軍中将)は入党理由について、「タイが抱える問題の根源はプレム大将(枢密院議長)」「プレム大将が嫌いだ」と、タクシン氏の政敵であるプレム枢密院議長を痛烈に批判した。
プアタイには10月から11月にかけ、チャワリット元首相(元陸軍司令官)、ジラデート元陸軍副司令官、ウィチアン元内務副次官、ベテラン俳優のソムバット氏、王族のナタポン・テワクン氏、タクシン氏の士官候補生学校の同期生52人らが相次いで入党した。タクシン氏の息子と娘が11月23日に開局したインターネットテレビ局では、人気キャスター・俳優で王族のナタコン・テワクン氏がニュース解説を担当している。
プレム議長はチャワリット氏の入党前に、「国家への裏切りと取られかねないから熟慮するようにとジウ(チャワリット氏のあだ名)に伝えた」と述べ、王室への不敬疑惑があるタクシン氏への加担に強く警告したことを明らかにした。しかしその後も将官クラスがプアタイに入党し、議長の権威は軍の一部から挑戦を受けた形だ。
〈プレム・ティンスラーノン〉
1920年、南部ソンクラー生まれ。1978—1980年、陸軍司令官。1980—1988年、首相。プレム政権はプミポン国王、軍、政党の支持を受けたプレム氏が非議員のまま国政を担当し、「半分の民主主義」と呼ばれた。プレム氏は首相退任後、国王から枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。プレム氏の誕生日前には例年、軍・警察の最高幹部が議長宅を祝賀に訪れる。今年は反タクシン派政権の発足で、アピシット首相と閣僚一同も議長宅を訪れた。一方、2006年のクーデターで政権を追われたタクシン元首相はプレム議長を「クーデターの黒幕」「スーパーパワー」などと呼び、「二重政権状態を作り出した」と批判している。
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