
タイ人は老若男女問わず宝くじが大好き。当選番号を神様仏様から聞き出そうと、夢に頼ったり、足が5本あるカメの甲羅のひび割れから数字をひねりだしたりする。
「赤い口の仏様は赤いミリンダがお好き」のナコンナヨック県の仏教寺院ワット・プラマニーは、宝くじが当たることでも有名。知られた存在なのに、みんなコソコソしている。
どこでコソコソしているかというと、本堂の脇にある精霊の祠の裏。そこの立ち木や切り株などに白い粉(いわゆるベビーパウダー)を振りかけて指でこすり、浮かび上がってくる数字を読み取ろうとするのだ。正々堂々とやればいいのに、照れるのか、他人に読み取られたくないのか、みんな挙動不審者さながら。
連れのタイ人も白い粉を手に30分もウロウロしていた。結局、境内いたるところにいる予想屋から20バーツで予想の数字を買って、買わないでいたらその数字が当たってしまい(ちなみに304、2009年12月)、悔しさとかなしさのあまり涙ぐんでいた。