RSS

バンコク大掃除 OISHIのタン社長も

2010年5月24日(月) 00時32分(タイ時間)

【タイ】タクシン元首相派による7週間におよぶ占拠、放火で荒廃したバンコク中心部の大掃除が23日、バンコク都庁とボランティア団体の呼びかけで行われ、数千人がラチャプラソン交差点やサイアムスクエア、ラマ4世通りなどの清掃に汗を流した。

 大掃除はテレビ、インターネットなどで呼びかけられ、交流サイト(SNS)のフェイスブックでは6000人以上が参加を表明した。当日集まったボランティアは20—40代の都市中間層が中心で、家族連れ、会社の同僚、友人同士、カップルなどのほか、欧米人や、1人でやって来て黙々と作業する人も見られた。タイの日本食ブームの火付け役である起業家・富豪のタン・OISHIグループ社長もTシャツ姿で清掃に励んでいた。

 清掃場所では都庁やボランティア団体から、ゴム手袋、マスク、水、食べ物、おしぼりなどが配布され、放火で被害を受けたセントラルデパートのスタッフがショッピングカートに積んだ洗剤を配って歩いた。

 場所によっては道路が焼け焦げ、異臭が漂っていたが、参加者は声をかけあい、デジタルカメラやスマートフォンで記念撮影したりと、学園祭のような明るい雰囲気だった。内心はともあれ、タクシン派を非難する声はほとんどなかった。

 仏企業の東部ラヨン県の工場事務所で働いているという20代の女性は「フェイスブックを見て、朝のバスに乗って来た。私は東北部コンケン出身で、地元では赤(タクシン派)が多いが、何かしなくてはと思った」と語った。

 善意と良識の発露ともいえる今回の清掃だったが、実は都庁の清掃員が20日から作業し、最悪の部分はすでに清掃済み。下働きをこなす人々が「赤(タクシン派)」、その上に立つ人々が「黄(王党派)」という対立の構図は変わっていない。
《newsclip》

特集



新着PR情報