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乳がんの早期発見 定期検査と自己検診を

2010年12月11日(土) 21時16分(タイ時間)

外科・整形外科
マーウィン・ウォンサイスワン医師
Mawin Vongsaisuwon M.D.
Surgery & Orthopaedic Surgery
Diploma Thai Board of General Surgery

 チュラロンコン大学医学部卒業後、英・米で血管手術などを修め、理学修士号、一般外科医師免許を取得。国際外科学会会員。現在はシリキット乳ガンセンターの顧問医師、チュラロンコン大学医学部外科の講師を兼任。

——タイでも乳ガン患者は多いのでしょうか

 乳ガン患者はアジア全体で増加しています。タイ人女性で最も多いのは子宮頸ガンで、乳ガン患者はタイ人よりも日本人女性に多く見られます。そこで今回は日本人女性にとって最も関心の高い病気の一つである乳ガンの発見法や治療法についてご紹介したいと思います。

——どんな兆候がみられるのでしょうか

 触診で分かるほどのしこりや、乳首の痒みや異常な赤味、乳房の変形、出血や分泌物が見られます。乳ガン患者の多くは自己検診や不安によって検査を受けガンが発見されるケースが多く、痛みを感じてから乳ガンが発見されるケースは少数派です。

 乳ガンの危険因子は40歳以上の女性、近親者に乳ガンや卵巣ガン、大腸ガン患者がいること、閉経後の女性ホルモン服用、35歳以上で出産未経験、閉経年齢が遅い(55歳)、飲酒、肥満、日常的な高脂肪の食事です。そこで、40代以上の女性にマンモグラムと超音波による検査を一年に一度は受けることをお勧めしています。早期発見によって90%以上という高い確率で完治が見込めるからです。

——乳ガンの進行についておきかせください

 乳ガンは次のように進行します。

ステージ0:ガンに変異したばかりで、乳腺の中に留まっている。

ステージ1:腫瘍(しこり)の大きさは2センチ以下。リンパ節に転移していない。

ステージ2:腫瘍の大きさは2—5センチ。腋窩などのリンパ節に転移している。または転移なし。2センチ以下で腋窩リンパ節に転移しているが、ほかの臓器に転移なし。

ステージ3:腫瘍の大きさは5センチ以上。腋窩リンパ節に転移しているが、ほかの臓器に転移なし。

ステージ4:ほかの臓器に転移している。

——治療法は

 4種類の治療法があります。現在の外科手術は乳房温存を重視した腫瘍のみの切除が主流です。転移が見られれば腋窩リンパ節も切除します。また、放射線療法は外科手術後の再発予防に行います。化学療法は抗ガン剤を1種、または複数種使った治療法です。そしてホルモン療法は、女性ホルモンによって増殖するタイプの乳ガンに適用します。女性ホルモンの供給を抑える薬の投与や、女性ホルモンをつくる臓器(卵巣)の摘出手術などを行います。

 当院では大きな腫瘍にも温存法を適用するため、まずは化学療法とホルモン療法で腫瘍を縮小させてから切除手術を行っています。傷も乳房の摘出量もより小さくなります。しかし全摘を免れないケースでも、乳房再建をご希望される方には、シリコン・インプラントか患者様ご自身の脂肪移植による乳房再建術を行っています。乳房を失うという精神的なダメージを負うことなく、美容的にも精神的にも満足していただけることと思います。

 乳ガンに関連して、リンパ腫(悪性リンパ腫)についてもご紹介しましょう。リンパ腫には大別してホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類があります。初期症状に痛みはなく、首や腋窩、鼠径部に小さな腫れが触診で認められる程度ですが、腫れは痛みもないままに肥大します。ウィルス感染やアレルギー症状で腫れることもありますが、いずれにしても診察を受け適切な治療が必要です。

 早期発見には定期的な検査と自己検診(乳房から腋窩にかけての触診と観察)が欠かせません。疑問や不安を感じたら、まずは当院にお問い合せ下さい。日本語通訳も患者様の不安解消をお手伝いします。

——ありがとうございました

BNH病院
住所:9/1, Convent Road, Silom Bangkok 10500, Thailand
電話:0-2686-2700
ファクス:0-2632-0579
ウェブサイト: www.BNHhospital.com
《newsclip》


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