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〈インタビュー〉 タイのアレルギー事情

2011年1月28日(金) 22時01分(タイ時間)

〈スペシャリストに聞く〉小児科・アレルギー科
ナリサラー・スラターンノン医師
Narissara Suratannon, MD.

 2003年にチュラロンコン大学医学部を卒業。2010年、同大学で小児科アレルギーを専門に修める。

——現在、増加傾向にあるという小児アレルギーについてお聞かせください

 アレルギーは摂取した物質、アレルゲンに対する身体の過剰な免疫反応です。アレルゲンは空気や食物の中に含まれており、かゆみやくしゃみ、鼻水、湿疹など様々な症状となって現れます。現在、アレルギー疾患はタイだけでなく、世界中で急増しています。

——代表的な症例は?

 呼吸によって体内に取り込まれた物質に対するアレルギー反応の代表的な症状は目や鼻のかゆみ、鼻水、くしゃみ、朝の鼻づまりなどです。代表的なアレルゲンはダニやゴキブリの体片、花粉、動物の毛などで、ハウスダスト・アレルギーと呼ばれています。

 食物によるアレルギーは大人よりも子供の患者が多く、じんましんやアトピー性皮膚炎を引き起こします。摂取後直ちに顔や口腔内の腫れや吐き気、または鼻血となって現れます。これらの症状はウィルス性腸炎など他の疾患の症状と酷似していることがあるため、診察を受けて適切な処置が必要となります。小児アレルギーのアレルゲンとして多く挙げられるのは、牛乳、卵、小麦粉。大人の患者では魚介類が多くみられます。

——アレルギー反応を起こす物質はどうやって見分けられるのでしょうか

 皮膚検査は簡単で素早く、無痛で正確にアレルゲンの特定ができる検査方法です。これまでの患者様の生活でアレルギーの原因と疑われた様々な物質10—20種類(ダニやゴキブリの体片、花粉、牛乳、卵など)の各水溶液を腕の内側か背中の皮膚上に垂らし、針で軽い引っ掻き傷を作ります。15分ほど放置して、赤く腫れたり、湿疹、痒みなどの反応があれば、その物質をアレルゲンと判定します。検査の目的は、アレルギー反応を起こす物質を特定し、患者がその物質を回避して安全な生活を送れるようアドバイスすることです。この検査は、患者自身がその目でアレルゲンを確認できるというメリットがありますが、必ず医師のもとで行わなければなりません。

 ほかには血液検査があります。皮膚検査同様、迅速で確実性が高いのが特長です。採血による検査のメリットは、検査前に抗アレルギー薬の服用を止める必要がないことです。しかし皮膚検査よりも費用が高く、結果を知るまでに1週間ほど待たなければなりません。

——ハウスダスト・アレルギーに罹ってしまったら?

 アレルギー検査で特定された原因物質を除去します。例えばダニが原因なら、枕カバーやシーツを1—2週間ごとに55—60度のお湯に30分浸けて洗濯します。これでダニを駆除することができます。枕カバーやシーツは織り目が緻密で、防ダニ加工を施したものをお勧めします。寝室内の家具は必要最低限にし、カーペット敷きや布で覆った家具、布製カーテンの使用をやめます。花粉が原因なら、花粉の飛びやすい時期はドアや窓を閉め切っておくこと。エアコンや空気清浄機は室内の花粉除去に役立ちます。犬や猫の毛が原因なら、寝室にはペットを入れないようにしましょう。ペットに触れたら、その度に着替えるようにし、少なくとも1週間に1度以上はペットの体を洗います。ペットとの過剰な接触は避けてください。

 そのほか、ご自身の健康管理も重要です。充分な休息を取り、運動する習慣をつけましょう。内服薬や点鼻薬の使用、ワクチン接種も有効な治療手段です。

 弊院ではアレルギー専門の医師が毎日朝8時から夜8時まで、治療に当たっています。お子さんやご自身のアレルギーに関するご質問や検査のお申し込みをお待ちしています。

——ありがとうございました

サミティヴェート・シラチャー病院
住所:8 Soi Laemket, Jermjompol Road, Sriracha, Chonburi 20110
電話:0-3832-0300 ファクス:0-3832-4123
《newsclip》


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