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〈スペシャリストに聞く〉 サラーウット・リムタントゥラグーン医師

2011年3月24日(木) 18時17分(タイ時間)

心臓・血管内科

Sarawut Limtangturakul MD.

Cardiologist (Intervention cardiologist)

バルーンカテーテル治療の権威。専門は内科、心臓病、インターベンショナル心臓内科。使用言語はタイ語/英語。

——専門の心臓病の治療内容についてお聞かせください。

 通常、心臓機能や血管の異常は内科・循環器医の領域ですが、急性冠動脈症候群や急性心筋梗塞など緊急の治療を要するケースはインターベンション心臓内科医の領域になります。当院ではこの度、インターベンション心臓内科を専門とする私が着任したことから、バルーンカテーテルを使った血管拡張手術が可能になりました。

 虚血性心疾患(冠動脈疾患)は心臓病の中でも多く、タイ国民の死因の上位にのぼる病気です。危険因子は高齢、男性、喫煙、高脂血症、糖尿病、高血圧症、そして慢性的な運動不足、デスクワーク中心のライフスタイルです。代表的な症状は胸の痛みや圧迫感、肩や左腕にかけての痛みです。痛みは力を入れたときに起こることが多く、疲れやすいのも特徴です。適切な治療を行っていないと、急性心筋梗塞から死亡率の高い心源性ショックを引き起こすこともあります。

 かつて重症虚血性疾患患者の治療法は冠動脈バイパス手術に限られていましたが、現在はバルーンカテーテルを使った治療法も採られています。弊院は心臓内科医5人が籍を置く心臓病センターを開設し、最新の設備と24時間体制で総合的な心臓疾患治療を行っています。診断と予後診断の有効性を高める心電図検査や心エコー検査などを揃え、治療後までフォローします。そのほか24時間ホルター心電計、大動脈内バルーンパンピング装置を備えています。冠動脈の機能を診断する運動負荷試験も行っています。

——バルーンカテーテル治療について

 カテーテルが医療の現場に導入されたのは今から約30年前。当時、血管拡張術はバルーンのみで、術後6カ月以内に再狭窄する割合は30—40%と高いものでした。しかし現在は、医療カテーテル分野が飛躍的に進化し、体内に残って血管を押し広げるベアメタルステントが開発されたことから、再狭窄の可能性は10—15%に減少しました。さらに薬剤溶出性ステントなら5—8%まで下がります。そのほか、血管内造影法や、血栓を削るロータブレイター、レーザー、狭窄動脈の血流量を診断する冠血流予備量比(fractional flow reserve)の検査など、カテーテル治療の可能性と安全性を高める手段が相次いで開発されました。

 バルーンによる血管拡張のメリットは、開胸の必要がないことです。身体への負担が少ないため、回復にそれほど時間がかかりません。

——バルーンは心臓以外にも使われますか?

 虚血性疾患患者は身体の様々な部位で狭窄が起きています。特に糖尿病や慢性腎不全を患っている場合は、心臓だけでなく、末梢動脈や腎動脈、頸動脈など、ほかの狭窄部分にもバルーンを使用することがあります。

——急性心筋梗塞が起きたときはどのように対処したら良いですか。

 急性心筋梗塞患者の治療は急を要します。時間を経るごとに心筋細胞の壊死が進み、死亡率が高まるからです。現在、心筋梗塞治療ガイドラインでは、来院からバルーン治療による血流の再開までに要する時間は90分以内と定められています。そこで当院では、急患の際もバルーンカテーテル治療が行えるよう、24時間態勢で専門医が最先端設備とともに待機しています。また、重篤の患者様用に、緊急措置を施せる救急車も備えているので、患者様とご家族の皆様は安心して経験豊富な当院にお任せください。

——ありがとうございました。

サミティヴェート・シラチャー病院
住所:8 Soi Laemket, Jermjompol Road, Sriracha, Chonburi 20110
電話:0-3832-0300
ファクス:0-3832-4123
《newsclip》


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