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〈スペシャリストに聞く〉 タイで心不全

2011年5月17日(火) 13時34分(タイ時間)

プラダップ・スクム医師 バンコク心臓病院 院長
Pradub Sukhum, M.D. Director of Bangkok Heart Hospital

 専門は心臓疾患、特に心不全。マヒドン大学医学部卒業後、米国一般内科/冠動脈疾患学会の認定医となる。米国で30年以上心臓医として勤務し、現在はバンコク心臓病院の院長として、フルタイム/パートタイム総勢50人の医師人事と、最高の医療サービスの提供に尽力している。使用言語はタイ語・英語。

——先生のご専門である心不全についてお伺いします。「心不全」とは具体的にどんな状態のことなのでしょうか

 心不全とは、心臓のポンプ機能が正常に働かず、血液が充分に循環しない病態のことです。
 心不全は様々な心疾患が原因で起こり、患者数は増加傾向にあります。心疾患の治療技術は進化していますが、既に症状の進んだ状態で治療を始める場合は、さまざまな合併症の発症率も高まります。心臓の異変を放置しておくと、検査を受ける頃には重症化していて死に至るケースが少なくありません。自覚症状がある場合は早急に検査を受け、症状の原因を探る必要があります。

——どんな症状に注意すればよいでしょうか

 以前より極度に疲れやすくなった、日常的な動作が遅くなった、胸がつかえるような痛みがある、腹部/つま先/足首が腫れたりむくんだりしやすくなった——などの変化が現れます。これらの症状に気づいたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

——代表的な心不全の原因は

 冠動脈疾患です。心不全にかかった患者の多くは、胸に痛みを感じたことがあるはずです。急性冠動脈疾患で心筋に血液を充分に供給できないと、心筋の一部、または大部分が壊死します。壊死部分が大きいほど死の確率は高まります。そのほかの危険因子は、心臓の負担を増やす高血圧症、糖尿病(肥満、高血圧、高脂血症)、心臓弁膜の機能障害による異常血流、心臓の先天性異常、心筋の炎症、そして喫煙です。

——心不全の予防法は

 充分な休息をとる、ストレスをためない、重労働などで身体を酷使しない、塩分や水分の摂取を制限する、医師に処方された薬を服用する、運動する習慣をつける、禁煙する、定期的に健康診断を受けることです。心不全の予防は、冠動脈疾患など心疾患の予防にも有効です。

——設備について

 当院は256スライスの高速CTスキャナ(コンピュータ断層撮影装置)やMRIなど、心疾患のリスクを抱える患者様の血管検査に適した最先端の設備を備えています。CT検査の適応心拍数は従来よりも広範囲の70以上。患者様は検査前に心拍数を下げる薬を飲む必要がなくなりました。さらに、回転スキャンは0.27秒という短い撮影時間で精密な画像が得られ、必要な部位の正確な状態を見ることが出来ます。高速撮影により放射線の低被爆も実現しました。心臓など常に動いている臓器の撮影に有効で、血管狭窄の原因となるプラークの有無や異常も鮮明に見ることが出来ます。データはすぐに放射線技師が解析し、心疾患専門医が画像診断します。

——患者さんは高齢者が多いのでしょうか

 心不全の原因である冠動脈疾患にかかる可能性が高いのは、高血圧・高脂血症、喫煙、運動不足、ストレスをかかえやすい、糖尿病、男性40歳以上、女性55歳以上、家族に冠動脈疾患患者がいる——などの要因を抱えている人です。最上の予防法は、少なくとも40歳を超えたら一年に一度は心臓検診を受けることです。わずかながらも心疾患の傾向を発見できれば、早くから有効な治療が施せるからです。当院では様々な検査パッケージを用意しています。

——ありがとうございました

バンコク病院
2 Soi Soonvijai 7, New Petchburi Rd., Bangkok 10310
Tel: 66-2310-3257
Fax: 66-2755-1257
E-mail : jpn@bgh.co.th
www.bangkokhospital.com
《newsclip》


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