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タイ航空の格安事業迷走、今度は100%出資子会社

2011年5月23日(月) 10時10分(タイ時間)
【タイ】タイ国際航空は20日の取締役会で、100%出資の格安航空会社を設立する方針を固めた。新会社はバンコクを起点にタイ北部チェンマイ、南部プーケット、シンガポール、香港、マカオなど飛行時間3、4時間以内のタイ国内線、国際線を運航する予定。タイ航空が所有するボーイング737型機5機のほか、座席数150程度の旅客機2機をレンタルし、来年4月の運航開始を目指す。運航機数は3年以内にナローボディ機(機内通路が1つの旅客機)11機とする計画。パイロットはタイ航空の引退したパイロットを再雇用し、客室乗務員は外部委託する。社名の候補には「タイウイング」「タイシルク」「タイフライ」などが挙がっている。

 タイ航空はシンガポールの格安航空会社タイガーエアウェイズなどと合弁でタイに格安航空を設立、今春から運航を開始し、マレーシアの格安航空大手エアアジアに対抗する計画だったが、タイ運輸省の反対で暗礁に乗り上げた。航空利権を持つタイの有力政治家が横槍を入れたと報じられ、事業が開始できるかどうかは不透明な状況だ。

 タイ航空の格安航空事業は本来、2004年に同社とタイ政府系金融機関、タイ王室系資本の共同出資で設立された航空会社ノックエアが担うはずだった。しかし、ノックエアはタイ王室に近い名門、サラシン家のパティー・サラシン社長が独自経営を行い、タイ航空との関係はぎくしゃくしている。タイ航空はノックエアの株式10%をタイ国営クルンタイ銀行(KTB)から取得、同社への出資比率を49%に引き上げ、経営の主導権を握ろうとしたが、KTBは売却に応じなかった。
《newsclip》


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