RSS

「何様のつもりだ」 タイ軍トップ、タクシン派政党に激高

2011年6月13日(月) 04時07分(タイ時間)
【タイ】7月3日投票のタイ下院選でタクシン元首相派の野党プアタイの優勢ムードが広がる中、タクシン派と対立する特権階級・軍の介入を懸念する声が出始めた。こうした懸念を裏付けるように、タイ軍の最高実力者であるプラユット陸軍司令官が9日の記者会見でプアタイの下院候補を激しく非難し、両者の間の緊張が高まっている。

 プラユット司令官はプアタイの下院候補の男性とその取り巻きが5月23日、バンコク都内で麻薬捜査中の兵士を妨害し、拳銃を所持していることを見せて脅したと主張。「我々の兵士を脅すとは、何様のつもりだ。こんなことは許さない。3人の兵士がトラブルに巻き込まれたら、50人の兵士を送る。足りなければ100人送り込む」と言葉を荒げた。

 プラユット司令官の発言に対しては、タクシン派幹部のジャトゥロン元副首相が「自分が陸軍司令官であり、ギャングのボスではないことを忘れている」と批判。日ごろ軍への批判を避ける民放テレビ局も、ニュース番組でプラユット司令官の発言を報じ、「誰もが冷静さを求められるときだ」と諭した。一部の新聞は、下院選でプアタイが優勢なことから、反タクシン派の司令官が不快感を募らせているのではと報じた。

 一方、連立パートナーのチャートタイパタナー党顧問のサナン副首相は11日、今回の下院選で、「システム外の権力による介入を阻止するため、政党同士が協力する必要がある」と主張した。サナン氏はシステム外の権力が今回介入すれば長引くと述べ、民主主義が失われる可能性を示唆。現在のアピシット政権が2008年末、政党幹部による軍基地内での密談で発足したことに触れ、「今回も基地の中ということになったら自分は行かない」と述べ、「システム外の権力」に従わない姿勢を見せた。
《newsclip》


新着PR情報