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タクシン元首相一族、所有するタイ企業株式は346億バーツ

2011年6月14日(火) 10時14分(タイ時間)
【タイ】タイのジャーナリスト団体TCIJによると、タクシン元首相一族がタイ国内で所有する企業株式の総額はタイ証券取引所(SET)上場の不動産会社SCアセットなど26社の計346億バーツ(約910億円)に上るもようだ。元首相一族はこのほかに、タイ国内の銀行預金、不動産、国外の資産などがある。

 タクシン氏は自分が創業した携帯電話、通信衛星などの企業グループを2006年にシンガポール政府の投資会社テマセクに730億バーツで売却した。同年9月に起きた軍事クーデターで首相の座を追われ、タイ国内の資産、約766億バーツが軍事政権により凍結された。タイ最高裁判所は昨年2月、このうち464億バーツを不正蓄財と判断し、国庫没収を命じた。

〈タクシン・チナワット〉 
 1949年、タイ北部チェンマイ生まれの客家系華人。中国名は丘達新。警察士官学校を卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータリース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。その後、携帯電話サービス、通信衛星などを展開するタイ通信最大手シン・グループを育て上げた。
 1995年に政界に転じ、1998年に政党を設立。地方、貧困層へのばらまき政策を掲げ2001年の総選挙で大勝し首相。2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選されたが、2006年9月の軍事クーデターで失脚し、公職追放処分を受けた。2007年末の総選挙でタクシン派が勝利したため、2008年2月に帰国。 8月に出国し、不在中の10月、首相在任中に妻が国有地を競売で購入したことで懲役2年の実刑判決を受けた。その後はタイに帰国せず、主にドバイに滞在している。
 タクシン派与党は2008年12月に選挙違反で解党され、これに伴い、タクシン派政権からネーウィン元首相府相派と中小連立4党が野党・民主党に寝返り、民主党連立政権が誕生した。
 チナワット家のタイ国内の資産約760億バーツはクーデター後に凍結され、タイ最高裁が2010年2月26日、不正蓄財だとして、このうち464億バーツの国庫没収を命じた。
《newsclip》


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