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<タイ医療事情> 夜更かしに運動不足 タイ駐在の日本人、赴任半年で不調も

2011年6月15日(水) 14時02分(タイ時間)

ジュン・スリマヌンティポン医師 Dr. Jun Srimanunthiphol

 1994年チュラロンコン大学医学部卒、2000年米国内科医認定。2002年米国ジョージ・ワシントン大で内分泌学、糖尿病、代謝異常のフェローシップを修める。専門は甲状腺疾患、糖尿病、骨粗鬆症およびカルシウム異常、内分泌一般。診察時の言語は英語、タイ語、日本語。


——ストレスによる病状には不眠や、頭痛、肩こり、めまいなどさまざまありますが、日本人は他の国の人に比べてストレスを抱えやすいのでしょうか?

 ストレスは人種や年齢にかかわりなく存在します。特に都市生活者であれば、日本人やタイ人に限らず、共通のライフスタイルに因るストレスがあります。

 例えば、20年前ならファクス・ストレスというものがありました。ファクスが入ると仕事を急かされているようでストレスを感じるというもの。今ではEメールや携帯電話などの機器がそれに変わり、ますます速いペースを要求されています。

 また世界的に知られたバンコクの交通渋滞では、朝早く出勤するタイ人ビジネスマンに頭痛に悩む人が多くいます。タイ在住の日本人の場合、赴任して6カ月目ぐらいに、高血圧、不眠症など体の不調を訴える人が出てきます。一般に日本人は夜更かしの傾向があり、特に単身赴任者は外食続きで食生活の管理が出来ない、運転手付の自家用車で歩く機会がない、等々の不健康な生活習慣が特徴です。

 ストレスに人種の差はないといいましたが、やはり日本人が世界一、仕事によるストレスの多い人種であるのは自他共に認めることでしょう。ここに日本人のストレスと病気の関連を裏付ける恐るべき証左があります。

 日本発の医学用語で、もはや世界共通語となっているものがいくつもあるのをご存知ですか? 例を挙げると、「過労死」(Karo-shi)、「たこつぼ心筋症」(Takotsubo cardiomyopahty、過労のビジネスマンの心筋が、たこつぼのように膨れ上がった状態であることからこの名前がつけられている)、「肩こり」(Katakori)などです。ウィキぺディアにも載っているくらいワーカホリックの日本人と病気の関連性は、医学的にも証明されているということです。

——ストレスに対する助言をお願いします。

 ストレス無くして生きることは絶対に不可能です。だからストレスと仲良く付き合いましょう。何事もいい加減なのは困りますが、いつもより10—20%ぐらい「がんばらなきゃ精神」を割り引いて行動してみてはいかがでしょうか。健康診断をして血圧が高かった場合、「仕事が忙しかった」「寝不足だった」などを理由にせずに、病状として向き合うべきです。ストレスだからしょうがないと思わず、ストレスも病気だということをしっかり自覚しましょう。

 最低30分運動をすることによって脈拍が上がり、エンドルフィンが出て脳もリラックスしてきます。▽「うつ」かなと感じたら迷わず心療内科、内科でもいいから医者にかかる▽睡眠時間を十分にとる▽ストレスの発散をアルコールやタバコに求めるない▽1日のうち合計8時間は、自分自身や家族との時間をとる▽趣味を持つ——など、たくさんありますが、日本人の皆さん、とりわけ駐在員の皆さんに対するメッセージは次の言葉に尽きます。

 病気の時に接待ゴルフだなんてもってのほかです!

 患者さんの中には、入院や休養が必要な体なのに「大事な会議がある。死んでもいいから会議に出なければ!」と医師の奨めを振りきって仕事に行く人が少なくなくありません。病気になったら無理をしない、これに尽きます。

バムルンラード・インターナショナル病院
住所:33 Sukhumvit 3, Bangkok 10110
電話:0-2267-1501(日本人顧客サービス課)
ファクス:0-2667-2743(日本人顧客サービス課)
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(Attention to Dr.Jun)
《newsclip》


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