RSS

ウルトラマン、タイ選挙に「ノー」?

2011年6月17日(金) 10時15分(タイ時間)
【タイ】デモ団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」が呼びかけている7月3日の下院選での投票ボイコットに、「タイのウルトラの父」ことソムポート・セーンドゥアンチャーイさんが賛同し、16日、PAD幹部のバンコク都内の自宅を訪れ、支持を表明した。

 PADはプミポン国王が選任する内閣を主張。「動物(のような政治家)を国会に入れるな」と書かれた、背広を着たサル、イヌ、トカゲなどの写真入りのポスターを各地にばらまき、選挙ボイコットを呼びかけている。

 ソムポートさんは1960年代に日本に留学し、円谷プロダクションの円谷英二さんから特撮技術を学んだ。このとき、タイのスコータイ王朝の仏像からウルトラマンを着想し、1976年に英二さんの息子の円谷皐さんからウルトラマンの日本以外での事業権を譲られたと主張。円谷プロダクションはソムポートさんの主張を無効として、タイと日本で両国で裁判を起こし、タイで勝訴、日本で敗訴した。

〈民主主義のための市民同盟(PAD)〉
 タクシン政権(2001—2006年)当時の2005年に中国系2世のタイ人実業家ソンティ氏が設立。タクシン氏の王室への不敬、汚職疑惑などを追及し、2006年に数万人規模の街頭デモをバンコクで連続開催、政治機能を麻ひさせ、同年9月の軍事クーデターによるタクシン政権追放を呼び込んだ。
 2007年末の総選挙でタクシン派が政権に復帰したことから活動を再開し、2008年8月から同年12月まで首相官邸にあたるタイ首相府を数千人で占拠。11月下旬からバンコクの2空港も占拠し、タイの空路交通を遮断した。空港占拠中の12月に憲法裁判所がタクシン派与党を解党、反タクシン派の民主党を中心とするアピシット政権が発足したことから活動を停止した。
 2011年になり、カンボジアとの国境紛争への対応などを口実にアピシット政権への対立姿勢を明確にし、1月下旬からタイ首相府前で座り込みの反政府デモを開始。2008年同様、クーデターによる政権打倒を支持するなど、一部特権階級の代弁者的な主張を行っている。
 PADはタクシン氏の権力拡大や民主主義の浸透を危ぐした特権階級の影響下にあるとみられる。タイ王室の支持を受けていると主張し、シンボルカラーはプミポン国王の誕生日の色である黄色。2008年10月にPADのデモ隊が国会議事堂周辺で警官隊と衝突し、支持者の女性が死亡した際には、シリキット王妃が葬儀を主宰した。

20110615%20Vote%20No%20-%204.jpg
《newsclip》


新着PR情報