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タイ下院選 与党民主、地盤バンコクで大敗の恐れ

2011年6月24日(金) 12時51分(タイ時間)
【タイ】7月3日投票のタイ下院選で、アピシット首相率いる与党民主党が地盤とされるバンコクで苦戦を強いられているもようだ。各種世論調査によると、タクシン元首相派の野党プアタイに大幅なリードを許し、議席の激減が予想されている。

 私立トゥラキットバンティット大学が6月18—20日にバンコク都内の有権者を対象に実施した下院選情勢調査(回答者9317人)で、バンコクの33の小選挙区のうち、プアタイが優勢(民主との支持率の差が5%以上)なのは22の選挙区、民主が優勢なのは6選挙区で、両党の差が5%以下が5選挙区だった。また、26%は「投票先を決めていない」と回答した。

 「次期首相に望む候補者」はプアタイの比例代表1位でタクシン元首相の妹のインラク氏47%、アピシット首相39%だった。

 同大学が6月3—6日に行った調査に比べ、プアタイが優勢な選挙区が4増えた一方、民主は足踏み状態だ。

 私立バンコク大学が6月16—22日に行った同様の調査(回答者3338人)では、33選挙区のうち28の選挙区でプアタイの支持率が民主を上回った。比例代表の政党支持率はプアタイ38・3%、民主21・6%で、「投票先を決めていない」が20・6%。「次期首相に望む候補者」はインラク氏47・2%、アピシット首相28%だった。

 2007年の前回下院選でバンコクでの獲得席数は民主が36議席中27、プアタイの前身であるパランプラチャーチョン党が9だった。

与党幹部、強気の見通し崩さず

 ステープ副首相(民主党幹事長)は24日、民主党の人気は上昇しており、バンコクの33の選挙区で26議席を獲得するだろうと述べた。全体の獲得議席については民主、プアタイともに200議席前後という見通しを示した。アピシット首相は23日、バンコク大学の調査は偏向していると主張、コメントに値しないと述べた。

 タイではタクシン政権(2001—2006年)を追放した2006年の軍事クーデター以降、特権階級を中心とする反タクシン派と、地方住民、低所得者層を支持基盤とするタクシン派の抗争が続いている。バンコクの中間層はこれまで、タクシン元首相の汚職体質や反タイ王室的な動きを嫌い、反タクシン派に傾いていたが、過去2年半の反タクシン派アピシット政権下で、タクシン派潰しの強引な司法判断や不敬罪による投獄などが相次ぎ、反タクシン派支配への懸念が強まったようだ。
《newsclip》


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