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田中電子工業 銅製配線材をシンガポールで増産、中国で生産開始

2011年7月7日(木) 11時36分(タイ時間)
【シンガポール】ボンディングワイヤ(配線材)製造で世界トップシェアの田中貴金属グループの田中電子工業は7日、製品供給網のリスク分散に向け、銅製ボンディングワイヤの生産を日本、中国、シンガポールの3拠点体制にしたと発表した。中国工場(杭州)で銅製ワイヤの生産を開始するほか、シンガポール工場での生産能力を現在の3倍に増やし、2011年度中に、既存の佐賀工場(佐賀県吉野ヶ里町)と合わせた生産能力を現在の2倍の月2億メートルに引き上げる。生産増強に合わせ、現行品よりもランニングコストを低減でき、接着性が向上する銅製ワイヤの新製品「CLR—1A(クリアーワンエー)」の生産も始める。投資額は約10億円。

 金の価格高騰が進む中、半導体の集積回路と外部電極をつなぐボンディングワイヤは、金よりも安価な銅への置き換えが進んでいる。従来の銅製ワイヤは表面酸化による劣化が早く、品質安定性が低いという欠点があったが、表面処理技術などの加工技術の向上により、最近は耐腐食性や安定性が強化された。低価格製品の需要が高い中国をはじめとするアジア新興国を中心に、2010年から本格的に銅製ワイヤの需要拡大が加速。ボンディングワイヤの生産量は現在、推定で月10億—12億メートルで、銅製ワイヤは全体の15%程度だが、2013年には約40%まで拡大すると見込まれている。
《newsclip》

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