【タイ】タイ国営通信会社CATテレコムは21日、HSPA方式の第3世代携帯電話サービス(3G)を開始した。ブランド名は「my」。タイ携帯電話キャリア3位トゥルームーブとの共同事業で、タイ全土で音声が、バンコク首都圏、東部チョンブリ市、パタヤ市、北部チェンマイ市、南部チャアム市、フアヒン市、プーケット島でデータ通信が利用できる。本格的なサービスは8月28日に開始する予定だ。
CATはタイの77都県中52県でCDMA2000—1X方式の携帯電話サービス「CAT・CDMA」を、残る25都県でトゥルームーブと合弁の同方式の携帯電話サービス「HUTCH」を展開。契約者数は「CAT・CDMA」が約40万件、「HUTCH」が約70万件。CATとトゥルームーブは2012年中に両サービスを統合し、HSPA方式に切り替える方針だ。
タイの通信業界ではCATと固定電話大手TOTという国営2社と、両社のいずれかから事業権を取得したトゥルー、携帯電話キャリア最大手アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)などの民間企業が事業を行っている。こうしたいびつな市場構造を改め平等な競争条件を整えるため、電気通信事業の許認可権を持つタイ国家通信委員会(NTC)が設立されたが、クーデターや憲法改正といった政局混乱と利権争いで、同委はほとんど機能せず、民間が求める3G事業権の入札が大幅にずれ込んでいる。国会は昨年、NTCの後継機関で放送・電気通信事業の許認可権を持つタイ国家放送通信委員会(NBTC)の設立法案を承認。NTCからNBTCに権限が委譲されたが、委員の選出がまだで、タイの通信行政は足踏みが続いている。
自由競争下では存続が困難とみられるCATとTOTは民間が3Gに参入できない状況を利用し、自社が持つ3G事業権を利用し生き残りを模索している。CATは昨年末にトゥルーとの提携を発表。TOTは自社の3G網をMVNO(仮想移動体サービス事業者)に貸し出す戦略を進めている。
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