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〈日本語の話せるタイ人医師〉 少なくない日本人の重症

2011年7月22日(金) 22時08分(タイ時間)

バンデット・ニンパイトゥーン医師
Bundit Ninpaitoon, M.D.
内科 Internal Medicine
Samitivej Sriracha Hospital

 東北部コンケン大学医学部卒業後、総合内科、一般診療、二次救命処置を修める。2006年、サミティヴェート・スクムヴィット病院でER(救急医療)担当ドクターとして、2008年からサミティヴェート・シラチャー病院で内科医として勤務。日本語能力試験1級保持。日本語能力を活かして、主に日本人患者を担当。

——何となく進みたかった医学への道

 1976年コンケン生まれです。コンケン育ちで、医学を勉強したのもコンケン大学です。コンケンは東北部で有数の規模を誇る都市で、医学部を併設する大学はここしかありません。私が勉強していたころは1学年100人程度、今では150人程度のようです。

 どうしても医師になりたい、という思いはありませんでした。高校から大学に進学するとき、「何となく」。そういう表現が適していると思います。家族の中では姉がやはり医師ですが、その道を決めたのは私の後です。

——幅の広さにひかれた内科

 医学部では一般科目を6年、さらに内科を選んで4年、計10年を勉強に費やしました。「内科=一般」に思われることがひんぱんにありますが、内科と外科が違うように、誰もが最初に6年間勉強する一般科目は、決して内科ではありません。

 ただ、内科は幅広い分野であることも確かです。内科はその他多くの科に密接に関係しています。その幅の広さに魅力を感じて、内科を選びました。

——社会に出た後での日本語留学

 10年の勉強を終え、バンコク、中部サラブリー、南部サムイ島などの病院で4年間、内科医として勤めました。2005年、日本語を勉強しようと思い立って山梨県甲府市に1年間滞在。学生に戻って日本語を学びました。勉強のかいがあり、今では日本語能力試験1級を保持しています。

 仕事を中断しての学生生活だったので、何とも気が楽でした。日本人の礼儀正しいところが好きで、日本食も好きでしたが、いつも一緒に行動していたのは、台湾からの留学生でした。

 今はあまり日本食を食べていません。もちろん好きなのですが、母と暮らしているのでどうしてもタイ料理になってしまいます。

——帰国後サミティヴェート病院へ

 帰国後の2006年からは、サミティヴェート・スクムビット病院に勤務。2008年にサミティヴェート・シラチャー病院に来ました。シラチャーはバンコクのような渋滞がなく、空気がきれいで、海もあり、気に入っています。バンコクに用事があるときも、100キロ程度なので行き来に楽です。

 シラチャーには日本人在住者が多く、当院にも日本人の患者さんがひんぱんに訪れるため、内科ではほとんど日本人患者の担当となっています。また、2009年に日本人学校シラチャ校が開校、定期検診で子供たちを診ています。

——日本と変わらない疾病

 日本人の患者さんの主な症状は、かぜ、下痢、高血圧、高脂血症などです。タイだから特別な病気にかかるわけではありません。強いていえば、屋外と屋内の温度差によるかぜ、タイ料理の食材の違いや辛さによる下痢でしょうか。

 高血圧や高脂血症なども、異国の地でのストレスや食文化の違いという考え方もありますが、日本でもかかる病気なので、タイだから特別というわけではないと思います。

 ただ日差しが強いので、日焼けや発疹などには気をつけてください。外に出る機会も少なくなるでしょうから、運動不足になり、タバコを吸われる方はその量が増えてしまうでしょうから、なるべくストレスがたまらないような生活パターンを作ってください。

——決して少なくない日本人の重症

 サミティヴェート・スクムビット病院では、ER担当として救急患者の母国への搬送に付き添うことが何度もありました。日本人の患者さんも2年間の勤務で5~6人。けっして少なくない人数です。

 脳卒中となって肺炎を併発するなど、ほとんど全てが命にかかわる重症です。常に健康を心がけてください。

 サミティヴェート・シラチャー病院での診察日は月曜が朝7時から昼12時、火・木・金曜が朝7時から夜8時です。病気だからといって仕事を休むことがない日本人の方々が、出社前に来院できるよう早朝から勤務しています。

Samitivej Sriracha Hospital
住所:8 Soi Laemket, Jermjompol Rd., Sriracha, Chonburi 20110
電話:0-3832-0300 ファクス:0-3832-4123
《newsclip》


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