RSS

タイとドイツ、賠償金めぐり非難合戦

2011年7月27日(水) 01時57分(タイ時間)
【タイ】ミュンヘン空港に駐機していたワチラロンコン・タイ皇太子の専用機(ボーイング737型機)が12日、経営破たんしたドイツの建設会社ウォルターバウに対するタイ政府の賠償金不払いにより、ドイツの裁判所命令で差し押さえられた問題で、22日、駐タイ・ドイツ大使館のホームページに、差し押さえに至った経緯を説明し、タイ政府に賠償金の支払いを求めるプレスリリースが掲載された。タイ政府のパニターン報道官代行は26日、「これまでの両国の良好な関係を考慮して欲しい」とドイツ側の対応に不快感を示し、ウォルターバウの破産管財人が皇太子の2機目の専用機の差し押さえを検討しているという報道について、「(実施されれば)タイの国民感情に影響が出るかもしれない」として、慎重な対応を求めた。皇太子の2機目の専用機は1機目が差し押さえられた後、ミュンヘンに飛来したもよう。

 独大使館のプレスリリースによると、ウォルターバウは1980年代に、バンコクと郊外のドンムアン空港を結ぶ自動車専用道路ドンムアントールウェイの建設に携わったが、タイ政府の度重なる契約違反で損失を被った。ウォルターバウの破産管財人は2005年、タイ政府に賠償金の支払いを求める国際仲裁手続きを開始し、2009年、タイ政府に3600万ユーロの支払いを命じる最終判断が下った。しかしタイ政府はその後も支払いに応じず、ドイツ地裁の命令により、皇太子専用機が差し押さえられた。

 タイ政府は差し押さえられた機は2007年にタイ空軍が皇太子にプレゼントしたもので政府の所有物ではないと主張、無条件での返還を求めている。
 
 独大使館のプレスリリースは「問題の早期解決はドイツとその他の外国人投資家のタイへの信頼を回復させ、独タイ関係の発展に前向きなメッセージを送ることになる」と結ばれていた。こうした上から目線の率直な物言いが、えん曲を好みプライドが高いタイ上流階級の神経に触ったのは確実で、両国関係がこじれる可能性もありそうだ。
《newsclip》


新着PR情報