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タイ皇太子機の差し押さえ解除 タイ政府が白旗

2011年8月10日(水) 12時23分(タイ時間)
【タイ】経営破たんしたドイツの建設会社ウォルターバウに対するタイ政府の賠償金不払いにより、ミュンヘン空港に駐機していたワチラロンコン・タイ皇太子の専用機(ボーイング737型機)がドイツの裁判所命令で差し押さえられた問題で、アピシット前首相は9日、賠償金の全額(利子、裁判費用を含む)に当たる3800万ユーロをタイ国営クルンタイ銀行が「保証金」として支払い、皇太子機の差し押さえが解除されたと述べた。賠償金に関する裁判は今後も続けるとしているが、タイでは政権交代があったばかりで、先行きは不透明だ。

 駐タイ・ドイツ大使館のホームページに掲載されたプレスリリースによると、ウォルターバウは1980年代に、バンコクと郊外のドンムアン空港を結ぶ自動車専用道路ドンムアントールウェイの建設・運営に携わったが、タイ政府の度重なる契約違反で損失を被った。ウォルターバウの破産管財人は2005年、タイ政府に賠償金の支払いを求める国際仲裁手続きを開始し、2009年、タイ政府に3600万ユーロの支払いを命じる最終判断が下った。しかしタイ政府は支払いに応じず、7月12日、ドイツの裁判所命令で、皇太子機が差し押さえられた。

 タイ政府は「差し押さえられた機はタイ空軍が皇太子にプレゼントしたもので政府の所有物ではない」と主張し、独裁判所が設定した差し押さえ解除の保証金2000万ユーロの支払いを拒否。しかし、皇太子が保証金を自費で支払う考えを示したため、今回の決着に至った。
《newsclip》


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