RSS

タイ憲法裁長官が辞任、政権交代が影響か

2011年8月11日(木) 19時53分(タイ時間)
【タイ】タイ憲法裁判所のチャット長官が10日付で辞任した。チャット氏と憲法裁は理由を明らかにしていないが、タクシン派新政権の発足との関連を指摘する声もある。

 憲法裁はタクシン派と反タクシン派の抗争が激化した2006年以降、タクシン派の政党を選挙違反で2度解党し、同派の首相2人を失職させた。一方、反タクシン派の民主党が裏口献金や政党交付金の使途違反で訴えられた裁判では、昨年11月と12月に、「公訴手続きにミスがあった」として2件とも棄却し、「司法のダブルスタンダード(二重基準)」だとして批判を浴びた。

 民主党の解党裁判を前にした昨年10月には、チャット長官の秘書のパシット氏と民主党国会議員が密談するビデオや、憲法裁判事とみられる男性2人とパシット氏が憲法裁職員の不正採用を隠す方法を話し合う内容のビデオが動画投稿サイトのユーチューブに投稿され、パシット氏は同月、解雇された。不正採用疑惑などに関する調査は行われず、当時の反タクシン派アピシット政権はこうしたビデオのタイからの閲覧を遮断した。

 憲法裁の中立性への疑念が強まる中、タクシン派は今年7月の下院総選挙で過半数を制し、2008年末の同派政権与党の解党以来ほぼ2年半ぶりに政権に復帰。チャット氏が辞表を出した10日に新政権が発足した。
《newsclip》


新着PR情報