RSS

プレム枢密院議長、91歳に タイ軍・警察幹部が祝賀

2011年8月26日(金) 12時11分(タイ時間)
【タイ】ユタサク国防相(元国防省次官)とプラユット陸軍司令官ら軍・警察の幹部は25日、タイ国王の諮問機関である枢密院の議長、プレム・ティンスラーノン氏(元首相、元陸軍司令官)のバンコク都内の私邸を訪ね、翌26日に91歳となるプレム議長に祝辞を述べた。プレム議長は例年、私邸をメディアにも公開して祝賀を受けるが、今年は軍・警察の幹部だけを招き入れた。公開された写真によると、議長はユタサク国防相の祝辞を受けた際にこぶしを軽く握り、強い視線を国防相に向けていた。

 ユタサク国防相はプレム邸訪問後、議長から「国王夫妻と王室の守護に全力を尽くせとだけ言われた」と述べた。

 プレム議長はプミポン国王の代理人的な立場で、政財官界に極めて強い影響力を持つ。誕生日前日には毎年、現役の軍・警察の最高幹部が祝賀に訪れることから、軍の最終的な人事権はプレム議長が握っているという見方がある。反タクシン元首相派の前政権では年末年始やタイ正月に、当時のアピシット首相が閣僚を連れプレム邸を訪れ、祝賀の挨拶を行っていた。

 タイでは今年7月の下院総選挙でタクシン派が過半数を制し政権に復帰した。タクシン派の多くはプレム議長を反タクシン派の黒幕とみなし、一方の議長は反王室的な要素を含むタクシン派に対し警戒感を隠さず、両者は鋭く対立している。

〈プレム・ティンスラーノン〉
 1920年、南部ソンクラー生まれ。1978—1980年陸軍司令官。1980—1988年首相。プレム政権は非議員のプレム氏が特権階級や軍の威光を背景に首相を務める変則的な政治体制で、「半分の民主主義」と呼ばれた。プミポン国王の信頼があつく、1988年の首相退任時に枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。
 結婚したことはなく、最近は公の場でも若い男性にエスコートされ登場することが多い。
 2006年のクーデターで追放されたタクシン元首相は首相在任中、政府による行政機構、軍の完全掌握を図り、政権末期にはプレム議長と激しく対立。クーデター後は議長を「クーデターの黒幕」「スーパーパワー」などと呼び、「二重政権状態を作り出した」と批判した。タイには不敬罪があり、国王批判は刑事罰の対象となる。

20110825%20Prem%20Tinsulanonda%20-%201.jpg
プレム議長(左)と祝辞を読むユタサク国防相

20110825%20Prem%20Tinsulanonda%20-%204.jpg
《newsclip》


新着PR情報