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麻薬汚染8割削減目指す タイ政府が集中取り締まり 

2011年9月12日(月) 02時17分(タイ時間)
【タイ】タイのインラク政権は11日、バンコクのタイ首相府で式典を開き、麻薬の集中取り締まりに乗り出すと宣言した。1年以内に麻薬汚染の8割削減を目指す。式典には取り締まりの指揮をとるチャルーム副首相ら関係閣僚、官僚ら約500人が参加した。

 タイ国内の麻薬中毒者は推定120万—130万人、国民の約50人に1人に上るとみられ、深刻な社会問題となっている。今年に入り、覚せい剤やヘロインが数十キロ単位で押収されるケースが相次いだが、氷山の一角とみられ、各種世論調査でも、政府が取り組むべき重要課題の上位に麻薬取り締まりが挙がっていた。

 タイは過去20年で国内の大規模なケシ畑をほぼ撲滅したが、ミャンマー、ラオスといった近隣国から大量の覚せい剤、ヘロインなどが流入し、麻薬問題を解決できずにいる。2003年には当時のタクシン首相(インラク首相の兄)が「対麻薬戦」を宣言し、10カ月間に麻薬容疑者約9万人を逮捕、覚せい剤4000万錠などを押収したほか、警察発表で麻薬密売人1300人が「同士討ち」で死亡した。死者は一説には3000人以上と言われ、超法規的処刑として国際社会の批判を浴びた。「対麻薬戦」は国内では評価する声が圧倒的で、麻薬汚染は一時改善したが、その後の政局混乱などで取り締まりが緩み、国内の麻薬中毒患者は2003年の46万人(タイ政府推計)から3倍近くに増えた。
《newsclip》


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