RSS

「赤い村」 タイ東北で増殖中

2011年10月10日(月) 01時05分(タイ時間)
【タイ】タイ東北部でタクシン元首相支持と民主主義を掲げる「赤服の村」が増殖中だ。タクシン派団体「反独裁民主戦線(UDD、通称「赤服」)」のバンコクでの大規模デモが武力鎮圧されてから約7カ月後の2010年12月15日、東北部ウドンタニ県で最初の「赤服の村」が誕生。これまでに4000以上の村が「赤服の村」を宣言した。10月9日にはウドンタニ県で初の「赤服の郡」の設立式典が行われ、UDD幹部のジャトゥポン下院議員らがバンコクから駆けつけた。

 「赤」は1960—1980年代にタイ北部、東北部の農村に浸透したタイ共産党をほうふつさせ、「赤服の村」の存在は反タクシン派特権階級の神経を逆なでしているみられる。UDD幹部の一部は「赤服は王室を愛する」という標語を掲げ、特権階級との摩擦回避を図ろうとしたが、「特権階級側に買収された」といった批判が出て、支持は広がらなかった。
 
 タイではタクシン政権(2001—2006年)を追放した2006年の軍事クーデター後、特権階級を中心とする反タクシン派と、経済発展が比較的遅れている北部、東北部などの地方住民、中低所得者層が多いタクシン派の政治抗争が続いている。タクシン派はクーデター政権下の2007年末に行われた総選挙で政権に復帰したが、2008年に反タクシン派デモ隊による首相府とバンコクの2空港の占拠で追い詰められ、同年末、「司法クーデター」と呼ばれた憲法裁判所によるタクシン派与党の解党で政権を失った。その後政権を握った反タクシン派アピシット政権は今年5月に下院を解散、7月の総選挙でタクシン派が過半数を制し、タクシン元首相の妹のインラク氏が首相に就いた。
《newsclip》


新着PR情報