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バンコク、16—18日に河川水位上昇 ダム放水と高潮重なる

2011年10月10日(月) 21時17分(タイ時間)
【タイ】スクムパン・バンコク都知事は10日、16—18日にバンコクで洪水の危険が最も高まるとして、警戒を呼びかけた。北部のダムから放水された大量の水がチャオプラヤ川を下りバンコクに到着し、同じ時期に高潮となるため。特にバンコク東部のノンジョーク、ミンブリ、クロンサームワー、ラークラバンの4つの区について懸念を示している。ラークラバン区はスワンナプーム国際空港に隣接している。

 洪水の可能性が出てきたことを受け、バンコクの地下鉄では駅の一部の出入り口の閉鎖や土のうの積み上げが始まった。

在タイ日本大使館が注意呼びかけ

 在タイ日本大使館は10日、タイ北部・中部とバンコクでの降雨・洪水被害に関し注意を呼びかけた。

 大使館によると、タイのインラク首相は9日、「タイ北部および中部における雨量は減少傾向にあり、チャオプラヤ川の水量に関しては、ナコンサワン県内で12日から13日にかけて最大規模になると見られるものの、約1週間ほどで水量は徐々に減っていく。チャオプラヤ川全体で平均すれば水位の上昇は20センチメートルを超えないと見られるが、いずれにせよ、タイ政府としては、堤防の状態を注視していく。今後注意すべき地域としては、アユタヤ県のバンパインおよびワンノーイが挙げられる、住民は関連情報に注意して欲しい。バンコクに関しては、西部で放水の準備を急がせており、下東部およびスワンナプーム空港周辺での排水溝の掘削を命じた。川の周辺および堤防外地域の住民は、関連情報に注意するとともに、家財を域外に移すといった準備をお願いする」と述べた。

 また、バンコク都庁は9日、洪水リスクの高い都内13区15カ所を発表した。在留邦人が多く居住しているワタナー区(スクムビット通りのソイ39—49)、ディンデン区(ラチャダーピセーク通りのロビンソン・デパート付近)、チャトゥチャック区(ラープラオ交差点)、プラカノン区(スクムビット通りのクロンプラカノン—ラーサール小径)などが含まれている。

日本政府、タイに緊急支援

 日本政府は10日、タイに対し、国際協力機構(JICA)を通じ、テント、浄水器、発電機など3000万円相当の緊急援助物資を供与すると発表した。

水害の死者・不明、270人超に

 タイでは7月下旬以降、雨期の大雨で各地で洪水、地滑りが起き、7月29日—10月9日に269人が死亡、4人が行方不明になった。10日時点で洪水が発生しているのは、中部アユタヤ、パトゥムタニ、ノンタブリ、アントン、ロッブリ、東部チャチュンサオ、プラジンブリ、北部チェンマイ、スコータイ、ピッサヌローク、ナコンサワン、東北部コンケンなど30県。

 特にアユタヤ県ではチャオプラヤ川とノイ川の氾濫(はんらん)で甚大な被害が発生した。バンコクでもチャオプラヤ川と運河の水位が上昇し、川沿いの地域で洪水が起きている。

被害額は1500億—3000億円か

 今回の洪水の被害額について、タイ商業会議所大学経済ビジネス予想センターは10月5日までで1300億バーツ(約3200億円)を超えるという試算を示した。内訳は農業677億バーツ、インフラ119億バーツ、製造業217億バーツ、観光72億バーツ、商業169億バーツなど。これに対し、タイ中央銀行は600億バーツ、タイ国家経済社会開発委員会(NESDB)は800億—900億バーツという見通しを示している。
《newsclip》


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