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タイ、世界遺産条約脱退を撤回

2011年10月16日(日) 17時18分(タイ時間)
【タイ】タイのインラク政権は13日までに、前政権が6月に表明した世界遺産条約からの脱退を撤回する方針を固めた。18日の閣議で正式決定する見通し。

 アピシット前首相率いる前政権はタイ国境近くにあるカンボジアの世界遺産「プレアビヒア寺院」の管理計画がタイの領土侵害につながると主張。6月にパリで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会会合でこの計画を承認される見通しとなったことから、世界遺産条約からの脱退を表明した。ただ、正式な脱退手続きをとる前に、アピシット政権は7月の総選挙で敗れ退陣。新政権はカンボジアのフン・セン首相と親しいタクシン元タイ首相の影響下にあり、タイとカンボジアは急速に関係改善を進めている。

 プレアビヒアはクメール王国が9—11世紀に建立したとされ、タイとカンボジアが領有権を争った末、1962年に国際司法裁判所がカンボジア領とする判決を下し、2008年に世界遺産に登録された。これを不満とするタイは2008年以降、周辺地域でカンボジアと武力衝突を繰り返し、今年2月と4月には両国軍が大砲、ロケット弾を撃ち合うなど本格的に交戦した。この戦闘で双方の兵士、住民ら30人近くが死亡、100人以上が負傷し、周辺地域の住民10万人以上が一時避難した。
《newsclip》


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