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バンコク北部で洪水広がる 防水作業で乱闘も

2011年10月23日(日) 16時00分(タイ時間)
【タイ】タイ中部を襲った大洪水が南下してバンコクに到達し、22、23日にバンコク北部やチャオプラヤ川岸で洪水が発生した。タイ政府はバンコクでの洪水は4—6週間続くと予想している。
 
 23日午前の時点で洪水が発生しているのは北部のドンムアン区、ラクシー区、サーイマーイ区、バンケン区、チャオプラヤ川岸のドゥシット区、プラナコン区など。タイ政府の洪水対策本部があるドンムアン空港は空港前の道路が浸水した。

 都心部のラーチャプラソン交差点、日本人が多く住むスクムビット地区では洪水の報告はない。ラーチャプラソン交差点のショッピングセンターでは23日も、通常よりは少ないとはいえ、かなりの数のタイ人、外国人がショッピングを楽しんでいた。ただ、浸水を恐れ多くの自動車が高架橋やビルの駐車場などに移されたため、道路はいつもに比べ大幅に空いている。

 バンコクの上水は21日ごろから一部で緑がかった色に変色した。洪水の水がバンコクの上水取水路に流れ込んだ影響とみられている。

 23日未明には、北から南下する洪水の防衛線であるバンコク北郊パトゥムタニ県のランシット運河とパホンヨーティン通りが交差する地点で、防水壁を強化しようとしたバンコク都庁職員らを地元住民数十人が襲撃し、都庁職員らは撤退した。原因は明らかではないが、暴徒化した住民が激しい勢いで職員らに殴るけるの暴行を加える様子がテレビで報道された。

 今回の洪水では、被災した各地で、住民同士が防水壁の設置場所をめぐり衝突したり、当局が設置した土のうを住民が撤去するなどの騒ぎが起きた。バンコクの防衛方法をめぐるタクシン元首相派の政府と反タクシン派のバンコク都庁の対立も報じられた。

 洪水の原因となったのは9月から10月上旬にかけて北部、中部で降った大雨で、北部の大規模ダムが一気に大量の放水を始め、事態が悪化した。23日の時点で洪水が発生しているのはバンコクのほか、北部ナコンサワン、中部アユタヤ、パトゥムタニ、ノンタブリなど28県、被災者は約247万人。7月29日—10月22日の水害による死者は356人で、2人が行方不明になっている。
《newsclip》


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