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タークバイ事件から7年 タイ深南部ヤラー市の約20カ所で爆破テロ

2011年10月26日(水) 01時25分(タイ時間)
【タイ】タイ深南部ナラティワート県タークバイ郡でマレー系イスラム教徒住民85人が当局の弾圧で死亡した「タークバイ事件」から25日で丸7年。深南部では中国系、タイ系住民が多い市街地で23、25日に連続爆破・銃撃テロが起き、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。治安当局はマレー系イスラム過激派による報復とみている。

 タイのテレビ報道によると、ナラティワート市では23日、市内の商店2軒が爆破され、妊娠4カ月の女性、3歳の男児ら5人が死亡、7人が負傷。また、市郊外の治安当局詰所が武装グループの襲撃を受け、自警団員2人が死亡、兵士1人が負傷した。

 25日夜にはヤラー市内の約20カ所で次々に爆発が起き、少なくとも3人が死亡、数十人がけがをした。

〈タイ深南部〉
 ナラティワート、ヤラー、パタニーのタイ深南部3県には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域だ。行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルにとどまっている。
 タイからの独立を目指すイスラム教徒住民の武装闘争は断続的に続き、タクシン政権が発足した2001年から活発化。警察派出所が襲われ一晩で警官十数人が殺害されるなど、2003年までに数百人の死者が出たが、政府は「山賊の仕業」として、独立運動の存在を認めていなかった。
 2004年1月に軍の武器庫が襲撃され、兵士4人が死亡、大量の兵器が強奪される事件が起き、これを機に「山賊」ではなく「テロリスト」とされた。同年4月には、警察派出所や軍駐屯地を同時襲撃したイスラム過激派を治安当局が迎え撃ち、1日で過激派108人、治安当局側5人が死亡。同年10月、ナラティワート県タークバイ郡では住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。
 両事件以降、イスラム過激派とタイ治安当局の抗争は激化し、2001年からこれまでに5000人以上が銃撃、爆破などで死亡した。今年上半期に報告があった深南部のテロ事件は銃撃327件、爆破103件、放火11件で、前年同期の239人を上回る262人が死亡した。
《newsclip》


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