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メコン川の中国人船員13人殺害、タイ兵9人を取り調べ 中国の対タイ世論悪化も

2011年10月29日(土) 01時12分(タイ時間)
【タイ】タイ字紙デーリーニュースなどによると、タイ北部チェンライ県チェンセン郡のメコン川で10月5日、タイ当局が中国船籍の貨物船2隻を強制捜索し、船内で麻薬密売容疑の中国人男性1人を射殺、覚せい剤92万錠を押収し、その後8日までに、貨物船の中国人船員とみられる男女12人の遺体がチェンセンのメコン川で見つかったとされる事件で、タイ警察は28日、貨物船の捜索を行ったタイ軍兵士9人を殺人容疑で取り調べていることを明らかにした。9人は警察に出頭し、犯行を否認しているという。

 タイ警察は事件の詳しい説明を行っていないが、容疑者らがメコン川で中国船2隻を襲撃し、乗組員13人を殺害したとみている。現場周辺は「ゴールデントライアングル」と呼ばれる麻薬生産・流通の一大拠点で、麻薬絡みの犯行の可能性が強い。

 中国政府はこの事件を重視し、今月13日には宋濤外交部副部長(外務次官)がメコン川流域のタイ、ラオス、ミャンマーの駐中大使を呼び、真相究明と犯人に対する厳しい処罰を求めた。デーリーニュースはタイ兵取り調べの記事に「船員13人殺害事件の捜査進展で中国がタイに感謝」という見出しをつけたが、タイ兵が大量殺人を犯した疑いが強まったことで、中国の対タイ世論の悪化が懸念され、タイ政府は慎重な対応を迫られる見通しだ。

 7月に就任したタイのインラク首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)以外の初の外遊先として中国を選び、兄のタクシン元首相同様、中国重視の姿勢を打ち出していた。タイのアピシット前首相は首相就任後の国際会議とASEANを除く最初の訪問先に、最大の対タイ投資国である日本を選んでいる。
《newsclip》


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