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バンコクの洪水 都心部、東部の工業団地に接近

2011年11月7日(月) 09時02分(タイ時間)
【タイ】タイ中部の洪水はバンコク中心部、バンコク東部のバンチャン工業団地、バンコク西部の幹線道路でバンコクとタイ南部を結ぶラマ2世通りなどに迫っている。こうした中、タイ政府は「ビッグバッグ」と名付けた大型土のうをバンコク北部の数キロにわたり積み、バンコクへの水の流入阻止を図った。一方、バンコク都庁は洪水の水をポンプなどで出来るだけ早く海に流し出す方針だ。

 タイのテレビ報道によると、バンコクのチャオプラヤ川西岸は北方からバンコクに流入する洪水の水の7割が流れ込んでいるとみられ、事態は悪化の一途をたどっている。ラマ2世通りが浸水すれば、バンコクとタイ南部の道路交通は実質的に遮断されることになるが、タイ当局は阻止する方法はないとみているようだ。

 一方、バンチャン工業団地では6日、一部で浸水が始まった。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、同工業団地には日系20社など83社が入居している。

 バンコク中心部ではパホンヨーティン通りのバンコク高架電車BTSモーチット駅が浸水し、BTSサパーンクワーイ駅、ラチャダピセーク通りのバンコク地下鉄スティサン駅に水が迫っている。

 バンコク都庁は6日、洪水の状況が悪化しているとして、バンコク中部のジャトゥジャク区の全域に避難勧告を出した。

 都庁が避難勧告を出したのはこれで、バンコクの全50区中、ドンムアン、サーイマイ、ラクシー、バンケン、バンパラッド、タリンチャン、タウィーワタナー、バンケー、パーシージャルーン、ノーンケム、ジャトゥジャク——の11区全域と、ノーンジョーク、クロンサームワー、ラープラーオ、バンコクヤイ、ミンブリの5区の一部。
 
 危機的状況にもかかわらず、タクシン元首相派のタイ政府と反タクシン派のバンコク都庁は互いに非難合戦を続けている。スクムパン・バンコク都知事は5日の記者会見で、農業協同組合省かんがい局が排水に必要なポンプを引き渡そうとしないことに強い不快感を表明。政府はこれを受け、6日までにポンプ24台を引き渡した。政府側のバンハーン元首相は5日、スクムパン都知事の対応を批判した。

 一方、インラク首相は5日、洪水が引いた北部ナコンサワン県を訪れ、復興の手本になって欲しいと、涙を流して住民に呼びかけ、喝采を浴びた。

 バンコクの北郊では、洪水被災地の地元住民が、水を早く流すため、運河の水門をあけるよう当局に強要したり、堤防の土のうを崩すなどのトラブルが多発。被災地では空き巣や寄付金と偽って集めた金の持ち逃げ、バイクタクシーの運賃が10倍以上つり上げられるなどの問題が相変わらず続いている。

 テレビ報道によると、バンコク都内ではマンションから高架高速道路に直結する足場が作られ、住民が高架道路からタクシーに乗車している場所がある。

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セントラルラープラーオ前 (5日撮影)

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パホンヨーティン通り (5日撮影)

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パホンヨーティン通り (5日撮影)

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パホンヨーティン通り (5日撮影)

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セントラルラープラーオ前 (5日撮影)
《newsclip》


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