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不敬罪で懲役20年 タイ人男性、携帯メッセージで王室批判

2011年11月23日(水) 17時33分(タイ時間)
【タイ】タイ字紙デーリーニュースなどによると、タイ人男性(61)が携帯電話でタイ王室を批判するショートメッセージを送信したとして不敬罪に問われた裁判で、タイ刑事裁判所は23日、被告に懲役20年の実刑判決を言い渡した。被告は「事件当時、携帯電話を修理に出していた」と主張したが、具体的な裏づけがないとされた。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。今回の裁判で、被告は昨年5月、当時のアピシット首相の私設秘書に対し、王室を批判するショートメッセージを4回送信したとされ、1件につき5年の懲役を科された。

 タイではタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデター後、特権階級を中心とする反タクシン派と、地方住民、中低所得者層が多いタクシン派の政治抗争が続き、軍、司法の実権を握る反タクシン派により、タクシン派の市民が不敬罪で投獄されるケースが相次いだ。今年5月には米国人ライターによるプミポン国王の評伝でタイ国内で発禁となっている「ザ・キング・ネバー・スマイルズ」の一部をタイ語に訳して自分のブログに掲載し、同書のウェブサイトへのリンクを張ったとして、タイ系米国人の男性(54)が不敬罪容疑で逮捕された。

 反タクシン派はインターネットの検閲も強化し、米人権団体フリーダムハウスによると、2007年以降、裁判所命令で7万5000のウェブページへの接続が遮断され、このうち5万7000ページが不敬罪によるものだった。

 ただ、今年7月の総選挙でタクシン派が政権に復帰したため、今後、不敬罪の適用が減る可能性がある。ネット上の百科事典「ウィキペディア」のプミポン国王に関する英語のページは8月時点でタイから閲覧できなかったが、11月23日時点では閲覧が可能だった。
《newsclip》


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