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タイ運輸次官宅強盗事件 副首相「奪われた金は鉄道建設絡み」

2011年11月25日(金) 12時53分(タイ時間)
【タイ】スポット前運輸次官宅に強盗が押し入り多額の現金が奪われた事件で、チャルーム副首相は24日の国会審議で、奪われた金はバンコク首都圏の鉄道建設に絡む不正資金で、強盗は政治家が指示したなどと述べ、前政権で鉄道網整備を担当したプームジャイタイ党の関与を示唆した。これに対し、プームジャイタイ党党首のチャワラット前内相、ソーポン前運輸相は強く反発し、チャルーム副首相を名誉棄損で告発する考えを表明。ソーポン氏は25日に記者会見を開き、タクシン元首相の恩赦問題から世論の目をそらすためにチャルーム副首相が「政治ドラマ」を演出したと主張した。

 バンコク首都圏は鉄道網の整備が遅れており、過去数年、日本の円借款などを受け、建設事業が本格化している。一部区間の建設はチャワラット前内相が創業したゼネコン大手シノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクションが受注している。

 スポット前運輸次官宅に強盗が押し入ったのは今月12日夜。犯人グループは家政婦2人を縛り上げ、寝室にあった現金を奪い逃走した。トイレに隠れていたもう1人の家政婦が娘の結婚式に出席していたスポット氏に電話で連絡し、スポット氏が警察に通報した。

 警察はこの事件で、これまでに容疑者7人を逮捕、現金1780万バーツを押収した。奪われた現金の総額は1億バーツ以上とみて、残る容疑者4人の行方を追っている。

 スポット氏は当初、奪われた金は500万バーツと申告したが、回収された額がこれを大きく上回り、現金の出所を説明できずにいる。政府は19日付でスポット氏を運輸次官から解任し、汚職防止撲滅委員会が同氏の捜査を開始した。

 タイ商業会議所が2010年に実業家、政府関係者ら420人を対象に行った調査では、「官僚、政治家に賄賂を払っている」という回答が79・7%に上った。受注などの見返りに払う賄賂の割合は得られる収入の「25%以上」が30・6%、「16—25%」が23・5%、「11—15%」が17・6%で、平均では18・7%だった。
《newsclip》


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