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タイ国王の半生と業績 英語書籍刊行

2011年11月30日(水) 16時28分(タイ時間)
【タイ】タイのプミポン国王の半生と業績、王室に関する組織、法律、伝統などをまとめた英語の書籍「キング・プミポン・アドゥンヤデート、ア・ライフズ・ワーク」が29日、刊行された。

 タイを専門とする各国の学者、ジャーナリストらが執筆、アナン元首相が編集顧問を務め、不敬罪、王位継承、枢密院、王室財産管理局といった微妙な話題にも踏み込んだ。384ページで、写真400枚以上を掲載。タイ国内のアジアブックス、紀伊国屋などで販売する。価格は1200バーツ。

〈プミポン・アドゥンヤデート国王〉
 1927年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。祖父はタイの現王朝の中興の祖である5代目チュラロンコン大王、父はチュラロンコン大王の数多い息子の1人だったマヒドン皇太子、母は中国系の一般女性。
 タイの絶対王政を廃した1932年の立憲革命とその後の第2次世界大戦の影響で、1934年から1952年まで主にスイスに滞在し、同国のローザンヌ大学で政治学、法学などを学んだ。
 スイスで共に暮らした兄が8代目の王に即位した直後に変死したため、1946年に9代目の王に即位。1950年にタイに本帰国し、戴冠式を行った。
 タイへの本帰国後、全国で多数の農業プロジェクトを手がけ、遠隔地の視察、低農薬農業や代替燃料の開発などに取り組んだ。「微笑みの国」と呼ばれるタイの国王でありながら、公の場ではほとんど笑顔を見せず、峻厳なイメージがある。一方、社会的弱者の救済に熱心とされ、国民からは「ポー(お父さん)」と呼ばれ、国父として深く敬愛されている。
 王室の再興にも力を尽くし、王室儀礼・用語の復活、資金力回復を成し遂げた。米経済誌フォーブスによると、国王の推定資産は300億ドル(2010年)で、同誌の世界の王族資産番付で2008年から3連覇。英語の評伝が2冊あるが、いずれもタイでは発禁。
 1950年に結婚した王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン皇太子、ウボンラット王女、シリントン王女、ジュラポン王女の1男3女。
 国王は2009年9月からバンコク都内のシリラート病院に長期入院中。公の場に出るときは車椅子で、2011年5月には過剰な脳脊髄液(のうせきずいえき)を除去する手術を受けた。


〈アナン・パンヤラチュン〉
1932年、バンコク生まれ。英ケンブリッジ大学卒。1972年米国大使、1976年外務次官と、40代から要職を歴任。軍事政権とのあつれきで、1979年に外務省を退官。消費財大手サハユニオン・グループに加わり、1991年に同社会長。同年、クーデターで政権を奪取した軍事政権の要請で首相に就任。1年余りの任期の間に付加価値税(VAT)導入などさまざまな改革を実現し、タイ史上最高の実務内閣という評価を得た。1997年の新憲法制定では草案作成委員長として実質的な指揮を執り、同年マグサイサイ賞を受賞。父親はモン族と華人の血を引く貴族で、サイアムコマーシャル銀行の創業者の1人。妻は王族。
《newsclip》


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