【タイ】タイのプミポン国王が5日、84歳の誕生日を迎え、タイ各地で祝賀行事が行われた。
国王は同日午前、入院先のバンコク都内の病院を出て王宮に入り、王宮のバルコニーから、政府高官らに対し、スピーチを行った。国王はタイ中部の大洪水に触れ、全員が協力して問題解決に当たり、衝突を避けるべきだなどと話した。その後、シリキット王妃(79)、ワチラロンコン皇太子(59)、シリントン王女(56)らがバルコニーに姿を見せた。シリキット王妃と長男のワチラロンコン皇太子はしっかりと手を握り合っていた。
国王は式典後、シリラート病院に戻った。
国王の車列が移動した沿線には多数の国民が押し寄せ、「国王万歳」と叫んだ。感極まって涙を流す人の姿もみられた。
〈プミポン・アドゥンヤデート国王〉
1927年、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。祖父はタイの現王朝の中興の祖である5代目チュラロンコン大王、父はチュラロンコン大王の数多い息子の1人だったマヒドン皇太子、母は中国系の一般女性。
タイの絶対王政を廃した1932年の立憲革命とその後の第2次世界大戦の影響で、1934年から1952年まで主にスイスに滞在し、同国のローザンヌ大学で政治学、法学などを学んだ。
スイスで共に暮らした兄が8代目の王に即位した直後に変死したため、1946年に9代目の王に即位。1950年にタイに本帰国し、戴冠式を行った。
タイへの本帰国後、全国で多数の農業プロジェクトを手がけ、遠隔地の視察、低農薬農業や代替燃料の開発などに取り組んだ。「微笑みの国」と呼ばれるタイの国王でありながら、公の場ではほとんど笑顔を見せず、峻厳なイメージがある。一方、社会的弱者の救済に熱心とされ、国民からは「ポー(お父さん)」と呼ばれ、国父として深く敬愛されている。
王室の再興にも力を尽くし、王室儀礼・用語の復活、資金力回復を成し遂げた。米経済誌フォーブスによると、国王の推定資産は300億ドル(2010年)で、同誌の世界の王族資産番付で2008年から3連覇。英語の評伝が2冊あるが、いずれもタイでは発禁。
1950年に結婚した王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン皇太子、ウボンラット王女、シリントン王女、ジュラポン王女の1男3女。
国王は2009年9月からバンコク都内のシリラート病院に長期入院中。公の場に出るときは車椅子で、2011年5月には過剰な脳脊髄液(のうせきずいえき)を除去する手術を受けた。
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