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タクシン派集会で国王批判 元記者女性に懲役15年

2011年12月15日(木) 17時20分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、タクシン元首相支持派の集会でプミポン国王を批判したとして、元新聞記者のタイ人女性(53)が不敬罪に問われた裁判で、タイ刑事裁判所は15日、被告に懲役15年の実刑判決を下した。

 判決によると、被告は2008年、バンコクの王宮前広場で開かれたタクシン派集会で3度演壇に立ち、国王を批判した。

 被告は2008年に逮捕され、保釈を認められないまま、すでに3年間こう留された。タイでは殺人、強盗といった容疑でも保釈されるケースがあるが、不敬罪の場合は保釈が認められないことが多い。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、11月には、携帯電話で王室を批判するショートメッセージ4通を送信したとして、61歳のタイ人男性が懲役20年の実刑判決を受けた。

 外国人が不敬罪に問われたケースでは、国王のポスターに黒ペンキをスプレーしたスイス人男性が2007年に懲役10年、著書で王室を批判したオーストラリア人男性が2009年に懲役3年の実刑判決を受け、いずれも数カ月服役した後、恩赦で出獄し、タイを出国した。また、タイ国内で発禁となっている米国人ジャーナリストによるプミポン国王の評伝の一部をタイ語に訳して自分のブログに掲載したタイ系米国人の男性(55)が今年5月にタイを訪れた際に逮捕され、今月8日、懲役2年6カ月の実刑判決を受けた。

 タイで不敬罪による投獄が相次いでいることについて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のシャムダサニ報道官代行は今月9日、「このような厳しい刑罰は不要で不相応であり、国際的な人権保護義務に違反している」と警告し、タイ政府に対し、法改正を求めた。
《newsclip》


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