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タイの王党派市民 不敬罪めぐり国連、米国に抗議

2011年12月19日(月) 00時47分(タイ時間)
【タイ】16日、タイの王党派市民約100人がバンコクの国連事務所と在タイ米国大使館前で集会を開き、国連と米国がタイの不敬罪を批判したとして、抗議した。参加者は「クリスティー・ケニー(駐タイ米国大使)、だまれ」「我々は国王を愛する」などと書いたプラカードを掲げ、国連と米国に謝罪を要求した。

 在タイ米国大使館のホームページには同日、「米国政府はタイの王室とタイ文化に最大の敬意を払う」「タイの法律を尊重し、タイの国内問題に関して中立を守る」「我々は世界中で表現の自由を支持し、それを基本的人権と考える」といった内容の声明が掲載された。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役刑が科される。特権階級を中心とする反タクシン元首相派と反王室のイメージが強いタクシン派の政治抗争が激化する中、不敬罪は頻繁に適用されるようになり、11月には、携帯電話で王室を批判するショートメッセージ4通を送信したとして、61歳のタイ人男性が懲役20年、今月8日には、タイ国内で発禁となっている米国人ジャーナリストによるプミポン国王の評伝の一部をタイ語に訳して自分のブログに掲載したタイ系米国人の男性(55)が懲役2年6カ月の実刑判決を受けた。

 不敬罪による投獄が相次いでいることについて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のシャムダサニ報道官代行は今月9日、「このような厳しい刑罰は不要で不相応であり、国際的な人権保護義務に違反している」と警告し、タイ政府に対し、法改正を求めた。ケニー大使は同日、簡易ブログのツイッターに「国際的な表現の自由の基準にそぐわない告発」と批判した。
《newsclip》


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