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タイとカンボジア、非武装地帯からの撤兵に合意

2011年12月22日(木) 12時28分(タイ時間)
【タイ、カンボジア】タイのユタサク国防相とカンボジアのティア・バニュ副首相兼国防相は21日、プノンペンで会談し、7月の国際司法裁判所の命令に従い、国際司法裁が両国国境の紛争地域に設定した非武装地帯にインドネシアの停戦監視団を受け入れ、非武装地帯からタイ、カンボジア両軍を撤兵させることで合意した。具体的な撤兵の手順は今後協議する。

 カンボジアのフン・セン政権とタイの前政権は両国国境にある世界遺産の山上遺跡プレアビヒア周辺の領有権をめぐり、国境で武力衝突を繰り返し、今年2月と4月には砲撃・銃撃戦で、双方の兵士、住民ら30人近くが死亡、100人以上が負傷し、周辺地域の住民10万人以上が一時避難した。

 紛争激化を受け、カンボジアは4月、国際司法裁にプレアビヒア周辺の国境未画定地域の領有権に関する判断を求めた。国際司法裁は7月、訴えを受理するとともに、暫定措置として、紛争地域に非武装地帯を設定し、両国に即時撤兵するよう命じた。

 プレアビヒアはクメール王国が9—11世紀に建立したとされる。国際司法裁は1962年、プレアビヒアをカンボジア領とする判決を下したが、周辺の領有権については判断を示さなかった。2008年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録され、これを機に、プレアビヒアの世界遺産共同登録・管理を主張していたタイが周辺地域で頻繁にカンボジアと武力衝突を起こすようになった。

 しかし、7月にタイで行われた総選挙で、フン・セン首相と個人的に親しいタクシン元タイ首相の政党が政権に復帰。タクシン氏の妹のインラク氏が首相に就任し、両国関係は雪解けに向かっている。
《newsclip》


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