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深南部住民4人射殺、タイ兵の犯行か

2012年1月31日(火) 21時18分(タイ時間)
【タイ】タイのテレビ報道によると、29日夜、タイ深南部パタニー県の林の中の未舗装道路で、地元住民が乗ったピックアップトラックがタイ兵の制服を着た数人の男から銃撃され、4人が死亡、4人が重軽傷を負った。タイ当局は当初、マレー系イスラム過激派の犯行もしくは兵士が過激派を撃ったなどと説明したが、31日になり、ユタサク副首相(元国防次官)が兵士が住民を誤射した可能性を認めた。

 タイ深南部はマレー語系のマラユ語を話すイスラム教徒が人口の過半を占め、タイ語を話す仏教徒が中心のタイで異質な地域となっている。イスラム教徒住民の一部はタイからの独立を求め武装闘争を続け、過去8年に、こうした過激派によるテロや治安当局による弾圧で約5000人が死亡した。

 今回の事件では直前にパタニー県内の軍基地に手榴弾が投げ込まれ、兵士1人がけがをしていた。イスラム過激派とみられる犯人グループはピックアップトラックで逃走し、当局はこのピックアップトラックの行方を追っていた。一方、銃撃されたピックアップトラックを運転していた男性はタイのテレビの取材にマラユ語で答えていた。こうしたことから、マラユ語ができない兵士とタイ語がわからない住民の意思疎通がうまくいかず、兵士が住民を過激派と誤認した可能性があるとみられている。

 昨年7月の総選挙で政権に復帰したタクシン元首相派は選挙期間中、首長を公選制とする深南部の自治区構想を掲げたが、その後、実現の動きは見られない。タクシン派と対立する保守派は自治区は王国を分割するものだとして強く反対している。
《newsclip》


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