イラン人の男2人は中東系の別の男ら数人とスクムビット・ソイ71通り近くの民家を借りていたが、14日、この民家で爆発が起き、中にいた3人が現場から逃走。このうちの1人はスクムビット・ソイ71通りで乗車拒否したタクシーと警官に爆弾を投げるなどし、自分も爆発で重傷を負った。最初に爆発があった民家では高性能プラスチック爆薬C4がみつかり、警察が回収した。
バンコクでは今年1月、タイ国内でテロを企てた疑いで、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーとみられるレバノン系スウェーデン人の男(47)が逮捕され、その後、男が賃借していたバンコク郊外のビルで、爆発物の原料となる硝酸アンモニウム約40リットル、尿素肥料4・4トンなどが押収された。日本、米国など各国は男の逮捕後、タイへの渡航に警告を出したが、タイ政府の要請を受け、その後、ほとんどの国がこうした警告を取り下げていた。タイ警察はこの事件で、テロの危険が高い場所として、バンコク都内のイスラエル大使館(スクムビット・ソイ19通り、オーシャンタワー2の25階)、カオサン通り、スクンビット・ソイ22通りなどを挙げていた。
イランは核開発をめぐりイスラエルとの間で緊張が高まっている。13日にはインドの首都ニューデリーとグルジアの首都トビリシで、イスラエル大使館関係者の車に爆発物が仕掛けられ、ニューデリーでは爆発でイスラエルの外交官ら4人がけがをした。


爆発があった民家