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野ざらし橋脚の再利用、崩落事故受けタイ政府が安全性確認へ

2012年3月8日(木) 18時14分(タイ時間)
【タイ】1990年代後半に建設途中で放棄されたバンコク高架道路・鉄道システム(BERTS)の橋梁が今月1日、バンコク都内ジャトゥジャク区で約100メートルにわたり崩落したことを受け、タイ政府は13日の閣議で、建設予定の鉄道新路線の一部にBERTSの橋脚を使う計画について、安全性を再検討する予定だ。

 BERTSはバンコク都内のタイ国鉄(SRT)路線上などに全長63キロの高架道路・鉄道網を建設する計画で、香港の不動産・建設大手ホープウェル(合和実業)が1990年にタイ政府から事業権を取得した。しかし、1998年時点で工事進捗率は約14%にとどまり、同年、タイ政府が契約を破棄した。ホープウェルとタイ政府はその後、契約破棄の賠償金をめぐり裁判を続けている。

 タイ政府は現在推進中の首都圏鉄道網整備計画のうち、レッドライン(バンスー—ランシット間、全長26キロ)の建設にBERTSの橋脚約250本を転用する計画。タイ運輸省はこれまで、橋脚の強度に問題はないとしていた。

 バンコクには1997年のアジア通貨危機などで建設が数年—十数年にわたり中断した建物が多い。こうした建物の多くは長い間、野ざらしとなった後、景気回復を受け工事を再開、完工し、高層の高級ホテル、マンション、オフィスビルになった。
《newsclip》


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