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「タイの守護神が悪を滅ぼす」 プレム枢密院議長

2012年4月3日(火) 23時24分(タイ時間)
【タイ】プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長(91)は3日、バンコク都内で行われたセミナーで講演し、「タイの守護神が善人を助け、悪人を滅ぼすと信じている」と述べた。また、国家に報いるために必要なこととして、国家、宗教、王室への忠誠、国王の教えを守ること、タイ文化を維持すること、国家の将来に責任を持つことなど9点を挙げた。

 プレム議長はタクシン政権を追放した2006年の軍事クーデターの黒幕と一部でみなされている。最近、連立与党チャートタイパタナー党のサナン顧問会長が反タクシン派とタクシン派の和解に向けたプレム議長とタクシン元首相の直接会談を提案し、物議をかもした。

 タイでは2006年以降、地方住民、中低所得者が多いタクシン派と、特権階級を中心とする反タクシン派の抗争が続き、政治・社会が混乱している。タクシン派は2006年のクーデターと同派解党を命じた2008年の司法判断で、2度、政権を追われたが、総選挙では2001年、2005年、2007年、2011年と4連勝中だ。両派の抗争については、タクシン氏率いる新興財閥と旧来の支配層である特権階級の権力闘争が、民主化勢力と特権階級の対立に深化したという見方もある。

〈プレム・ティンスラーノン〉
 1920年、南部ソンクラー生まれ。1978—1980年陸軍司令官。1980—1988年首相。プレム政権は非議員のプレム氏が特権階級や軍の威光を背景に首相を務める変則的な政治体制で、「半分の民主主義」と呼ばれた。プミポン国王の信頼があつく、1988年の首相退任時に枢密顧問官に任命されるとともに、「ラタブルット(国家功労者)」の称号を受けた。1998年から枢密院議長。
 政財官界に極めて強い影響力を持つ。年末年始やタイ正月、自身の誕生日前日などには毎年、現役の軍、警察の最高幹部が祝賀に訪れることから、軍の最終的な人事権はプレム議長が握っているという見方がある。
 結婚したことはなく、最近は公の場に若い男性にエスコートされ登場することが多い。
 2006年のクーデターで追放されたタクシン元首相は首相在任中、政府による行政機構、軍の完全掌握を図り、政権末期にはプレム議長と激しく対立。クーデター後は議長を「クーデターの黒幕」「スーパーパワー」などと呼び、「二重政権状態を作り出した」と批判した。
《newsclip》


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