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〈企業インタビュー〉 アルミニウム形材メーカー ALMET THAI

2012年4月30日(月) 10時53分(タイ時間)

ALMET THAI LIMITED
水谷 吉宏 氏 (Deputy Managing Director)

建材から工業製品に事業拡張 日本人常勤の地場アルミニウムメーカー

アルキャンと日本軽金属に始まる技術

——御社概要をお聞かせください

 元々はカナダの世界有数のアルミニウムメーカー、アルキャン(現リオ・ティント・アルキャン)が1969年、「アルキャン・タイ」として設立した会社です。1989年に日本軽金属の出資により、「Nikkei Thai」となりました。

 その後の1997年、アルキャンが再びマジョリティを確保、「アルキャン・ニッケイ・タイ」となりましたが、同年7月に発生した通貨危機の煽りを受けて手放すことに。2002年、地場系カセーム・グループ傘下の「アルメット・タイ」となり、現在に至っています。

 カセーム・グループは、スワンナプーム空港の正面玄関ガラス工事を請け負ったことで有名です。設計施工も手がける建設会社です。

——事業内容について

 アルミサッシといったシンプルな製品から、高層ビルの外壁・内壁に使われるカーテンウォールなどの技術製品まで、幅広いアルミ形材を扱っています。アルミニウム製品は押し出し、引き抜きといった製造方法がありますが、弊社はいずれもタイで最初に製造を手がけています。


 タイ国内の同業・競合は、アルミサッシ製造などの家族経営のメーカーを含めれば30社ほど。技術を主体とする製品では5—6社といったところです。

——アルミニウムにも景気の波というのはあるのでしょうか?

 大型ビル建設ラッシュに大きく左右され、3—5年周期で浮き沈みがあります。現在はリーマンショックからの立ち直りの最中で、多少は上向きといった感じです。

 アルミニウムは原材料となるボーキサイトの産出国が限られており、精錬する国も多くはありません。価格は英国のロンドン金属取引所(LME)で決まり、輸入の際は為替変動がつきまといます。タイといえども、価格的なメリットを出しづらい製品です。

自動車をはじめとする工業製品に事業拡張

——御社の製品について

 押し出し、引き抜き、表面処理など、アルミニウム形材に関わるほとんどすべてをこなします。地場メーカーでありながら、アルキャンと日本軽金属から受け継いだ技術を備え、世界トップクラスの品質を自負しています。

 製品の性質上、ほとんどがオーダーメイドなので、金型造りから始まります。むしろこの金型造りが重要であり、弊社のノウハウが凝縮されています。保持する金型は1万点を越えます。

 私自身、Nikkei Thai のころの1996年から2000年まで工場長として駐在、その後の2年間はアルキャンのマレーシア現法のアルコム、そして2005年にアルメットの副社長として戻ってきました。常に品質の維持、さらなる向上に力を注いでいます。

——今後の事業拡張について

 現在の建材60%、非建材40%の割合を逆転させ、非建材を60%に、すなわち自動車関連部品をはじめとする工業製品の製造に力を入れていきたいと思っています。機械的性質など、工業製品は建材より高度な技術を求められますが、弊社のノウハウを駆使して対応していきます。

 ISO9001や同14001といった国際規格の認証はもちろん、TISI284-2530というタイ工業規格の認証も取得済みです。

——顧客側のメリットは?

 タイで押出用アルミニウム合金を開発できるメーカーはおそらく弊社のみです。日本をはじめ海外に発注するしかなかった押出合金が、タイで入手できるということです。

 納期は日本発注ですと1—2カ月はざらですが、弊社ではダイスがあれば2週間という早さです。ストックを抱えることなく、細かな発注が可能となります。同業・競合ができないことに積極的に取り組んでいきたいと思っています。

——ありがとうございました

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ALMET THAI LIMITED
住所:235 Moo 7, Sukhumvit Rd., Km. 35, Bangpoo Mai, Muang, Samutprakarn 10280
電話:0-2323-2635~40, 0-2709-5608~11  船江:081-571-9425 ファクス:0-2709-5607
Eメール:funae@almet.co.th ウェブサイト:www.almet.co.th
《newsclip》


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